『クレイジーバルーン』は、タイトーから1980年にリリースされたアーケードゲーム。アクションゲームである。
ゲーム内容
ゲーム概要
左右に揺れる風船をSTART地点からGOAL地点まで移動させるとステージクリア。道中はイバラによりコースが形成され、イバラに触れると風船がパンクし風船の持ち数が1つ減る。GOAL地点ではクリア時ボーナス点の表示がありステージ所要時間により20点ずつ減点され、いずれ0点になるがクリア時ボーナスが無くなる以外のペナルティは無い。風船持ち数4つが無くなるとゲームオーバー、10,000点でエクステンド(ともに標準設定時)。全48面。
操作パネルは当時一般的な垂直方向のものではなく、現在主流の水平方向のもの。操作系はレバーでなく、上下左右方向へそれぞれ4つのボタンで行う(複数押しによる斜め移動あり)。但し店舗所蔵基板によるリバイバル稼働時は、専用の操作パネルが用意出来ない為か、レバーにより稼働がなされるケースが多い。
登場キャラクター
当時のタイトーは、ブームの終わった『スペースインベーダー』のアーケードゲーム基板が大量に残っていたため、ほとんどのゲームがインベーダー基板の流用だったが、このゲームは流用でなく、独自の基板を使用していた。このため『インベーダー』のように動くとキャラの色が変わることはなく、それぞれのキャラに1つずつ固有の色がついている。
- 風船
- プレイヤーキャラクターで、色は面パターンにより変化する。風船は常に左右に揺れているので、タイミングを計って移動させる必要がある。揺れは周回毎に速度が増すので難易度が上がる。
- イバラ(茨)
- アスタリスク記号(*)に似たキャラクター。これに触れると風船はパンクする。イバラは全部で4色あり、ブルー(水色)10点、グリーン200点、ピンク300点、イエロー500点、イバラを1個通過する毎に色に応じたスコア加点がされる。通常はブルーが数多く配置されているが、通路が狭い等、通過のリスクが高いコース箇所に高得点のイバラが配置されている。イバラの色により通過の効果音が変化する。面が進むとイバラが動くステージが登場。動きは規則的だが、行きと帰りで動く早さが違うイバラもある。また、迷路全体が上下左右に規則的に移動するステージもあり、風船の揺れと重なって難易度が増す。
- 風
- 同じ場所に5秒以上止まると、風船の縦座標に合わせて人の横顔が出現し、吐息による風で風船を流しイバラに激突させようとする。面が進むと最初からコース上に出現している面もある。風船が割れると笑い、ゴールに入ると驚く顔をする。
BGM
当時のテレビゲームにはBGMがあっても、常時流れ続けるものでなく、特定のシチュエーションで短時間流れるものばかりだった。このゲームもそれに該当し、使われたBGMは以下の通り。
- ステージ開始時。画面中にイバラがランダムに埋め尽くされる。またコミカルさを狙い、わざと多少音痴に作曲されている。
- 風船が割れたあとの再スタート時にオペラ『カルメン』組曲の転調部が2小節演奏される。なお、他のテレビゲームでは『ルート16』でパワーエサを取った時にやはり転調部が4小節演奏されるほか、後世のゲームでは『太鼓の達人』にも収録されている。
- ゴールに入った時の曲その1。
- ゴールに入った時の曲その2。中盤からこの曲になる。
- ゴールに入った時の曲その3。1や2よりテンポが早く、編曲が凝っている。
移植作品
外部リンク