|
この項目では、2014年のアメリカ合衆国の映画作品について説明しています。
|
『ギヴァー 記憶を注ぐ者』(ギヴァーきおくをそそぐもの、The Giver)は、2014年にアメリカ合衆国で製作されたSF映画。ロイス・ローリーの児童文学『ザ・ギバー 記憶を伝える者』を原作にしている。監督はフィリップ・ノイスが務めた。出演はジェフ・ブリッジス、メリル・ストリープ、ブレントン・スウェイツ、アレクサンダー・スカルスガルド、ケイティ・ホームズ、オデイア・ラッシュ、キャメロン・モナハン(英語版)、テイラー・スウィフト[3]。
ストーリー
近未来。人々は争いのない平和な理想郷“コミュニティー”で生活を送っていた。そこは徹底した管理社会であり、職業は全て長老委員会が決定し、人々は投薬によって感情や感覚を抑制され、娯楽も極端に制限されている。
友人と共に職業決定の日を迎えた青年ジョナスは、主席長老から“レシーヴァー(記憶を受け継ぐ者)”という大役に任命される。指示通りに“ギヴァー(記憶を注ぐ者)”と呼ばれる老人のもとへと向かうと、彼は過去のあらゆる記憶を蓄えている唯一の人物だという。訓練と称してギヴァーから記憶を受け継ぎ始めたジョナスは、音楽やダンスなどの文化、人類が今まで歩んできた愚かしくも輝かしい歴史に加え、愛や憎しみといった感情を知っていく。
平和のために人々の自由を奪うコミュニティーの在り方にジョナスが疑問を抱くようになった頃、家族ユニットに加わった赤ん坊ゲイブが“解放”の対象となったことを知らされる。“解放”の実態が投薬による殺人であることを知ってしまったジョナスは、次代のレシーヴァーであるゲイブを奪ってコミュニティーを脱出し、外の世界にある「レシーヴァーが到達すれば人々の記憶が戻る」とされる境界を目指す。
ジョナスを助けたギヴァーや友人たちはコミュニティーで捕らわれの身となり、その命も危険に晒されてしまうが、ジョナスが境界に到達したことで人々に記憶が戻り、事なきを得る。ジョナスは境界の傍で見つけた家へと足を向け、物語が終わる。
キャスト
※括弧内は日本語吹替
- ジョナス
- 演 - ブレントン・スウェイツ(増田俊樹)
- 記憶を受け継ぐ者“レシーヴァー”に任命された青年。ギヴァーから記憶を受け継ぐと同時に、“コミュニティー”の在り方が歪であることを教えられる。
- ギヴァー
- 演 - ジェフ・ブリッジス(佐々木勝彦)
- 人類の記憶を蓄え、レシーヴァーに記憶を注ぐ者“ギヴァー”である老人。コミュニティーの在り方を変えるためにジョナスを導く。
- 主席長老
- 演 - メリル・ストリープ(鈴木弘子)
- “コミュニティー”を統治する老人。人類の犯してきた過ちから、人々には自由や感情など不要であると考えている。
- 父親
- 演 - アレクサンダー・スカルスガルド(大隈健太)
- ジョナスの家族ユニットにおける父親。新生児のゲイブを家族ユニットに連れ帰ってくる。
- 母親
- 演 - ケイティ・ホームズ(まつだ志緒理)
- ジョナスの家族ユニットにおける母親。
- フィオナ
- 演 - オデイア・ラッシュ(槙乃萌美)
- ジョナスの友人。ジョナスの嘆願で投薬を一度回避したことで、彼への愛情を自覚するようになる。
- アッシャー
- 演 - キャメロン・モナハン(英語版)
- ジョナスの友人。無人航空機のパイロットに任命され、コミュニティーの外にある世界のことをジョナスに教える。
- ローズマリー
- 演 - テイラー・スウィフト(三木美)
- 先代のレシーヴァー。ギヴァーの娘。
- リリー
- 演 - エマ・トレンブレイ
評価
レビュー・アグリゲーターのRotten Tomatoesでは172件のレビューで支持率は35%、平均点は5.30/10となった[4]。Metacriticでは33件のレビューを基に加重平均値が47/100となった[5]。
脚注
外部リンク
|
---|
1970年代 | |
---|
1980年代 | |
---|
1990年代 | |
---|
2000年代 | |
---|
2010年代 | |
---|
2020年代 | |
---|
カテゴリ |