キロ型潜水艦
水上航行するキロ型潜水艦
基本情報 建造所
ルービン設計局
第199 "Krasnoe Sormovo"造船所, ニジニ・ノヴゴロド (ゴーリキー)
第112,"imeni Leninskogo Komsomola"造船所, コムソモリスク・ナ・アムーレ
"Leningradskoe Admiralteyskoe Obedinenie" (Admiralteyskie Verfi)造船所, サンクトペテルブルク(レニングラード)
"Severnoe Mašinostroiteľnoe Predprijatie"造船所, セヴェロドヴィンスク
運用者
ロシア海軍 20隻 インド海軍 9隻 イラン海軍 3隻 インドネシア海軍 ポーランド海軍 1隻 ルーマニア海軍 1隻 アルジェリア海軍 4隻 中国人民解放軍海軍 12隻 ベトナム人民海軍 6隻 就役期間
1982年4月-現在 建造数
59隻 (現役48隻、退役10隻、喪失1隻)、建造中6隻 前級
タンゴ型潜水艦 次級
ラーダ型潜水艦 要目 排水量
水上: 2,300-2,350 t 水中: 3,000-3,950 t (満載時) 長さ
70.0 - 74.0 m 吃水
6.5 m 主機
ディーゼル 発電機x ×2基 航行用電動機 ×1基 推進器
固定ピッチスクリュープロペラ ×1軸 出力
ディーゼル発電機(1,000kW) 電動機(5,500-6,800kW) 速力
水上: 10-12 ノット 水中: 17-25 ノット 航続距離
シュノーケル使用時: 7ノットで6,000-7,500マイル 潜行時: 3ノットで400マイル 全速時: 21ノットで12.7マイル 航海日数
45日 潜航深度
240 m (運用時) 300 m (最深) 乗員
52名 兵装
6/553 mm 魚雷 発射管 魚雷 、巡航ミサイル 計18本 機雷 24基 SA-N-8 Gremlin 8機、またはSA-N-10 Gimlet 地対空ミサイル 8機 (輸出用には対空兵器は装備されていない可能性がある) テンプレートを表示
キロ型潜水艦 (キロがたせんすいかん Kilo class submarine)は、ソヴィエト/ロシア海軍 の通常動力型潜水艦 である。非常に静音性に優れている潜水艦と言われている。
キロ型 はNATOコードネーム であり、ソ連海軍の計画名は877型潜水艦(パールトゥス ) (Подводные лодки проекта 877 "Палтус" )[ 1] であるが、自国用・輸出用も含めヴァルシャヴャンカ ("Варшавянка" :ワルシャワンカ(ワルシャワ労働歌 の意)のロシア語表記)という愛称の方が広く用いられている。同型の改良版は西側諸国 では改キロ級(Improved Kilo)と呼ばれ、この型式のロシア側名称は636号計画である。アメリカ海軍 では改キロ級をKILO-Bと呼称する。
概要
浮上航行するキロ型潜水艦
本級はもともと、原子力潜水艦 を補完し、自国沿岸で対潜警戒任務を行う目的で計画された。搭載したミサイルにより水上艦や地上目標も攻撃でき、フォックストロット型 やロメオ型 の後継として多くの友好国へも輸出されている。
最初の艦が就役したのは1982年 で、当初は極東方面のコムソモリスク・ナ・アムーレ で建造されていたが、のちに内陸部のニジニ・ノヴゴロド (旧ゴーリキー)でも建造されるようになり、輸出用のものはサンクトペテルブルク (旧レニングラード)で建造された。シクヴァル スーパーキャビテーション魚雷 の運用が可能なディーゼル・エレクトリック推進 潜水艦である。
司令塔に艦対空ミサイル (SAM)の発射装置が装備されており、射程3海里程度の携帯SAM「SA-N-8 Gremlin または9K38 イグラ (Igla、NATOコードネーム SA-16ギムレット)」を18発搭載している。原潜も含めて、自衛用の対空ミサイル を搭載するのはソビエト・ロシア潜水艦の特色の一つだが、発射は浮上時のみで、潜航時の発射能力は今のところないと言われている。
静粛性が高いことが特長であり、特にロシア海軍の純正のキロ型ではパッシブソナーによる被探知距離は500m程度であろうと言われている。しかし、寒冷なロシア近海での運用を想定して設計されているため冷却機構が弱く、インド 、イラン 等に輸出されているものは、追加装備された冷却ポンプの騒音で探知されると言われる。
877型の改良型の636型は、エンジンの出力を向上させたターボディーゼル機関に換装している。これによりフル充電の時間を約20分程度短縮することに成功している。また推進用プロペラを6翼から7翼ハイスキュード型に変更しており、これにより推進モーターの回転数を半分に抑え騒音レベルを低減している。
設計と装備
船体
船体は涙滴型船型、複殻式構造となっており、長さ51.8 m、直径7.2 m の耐圧船体(内殻)は水密隔壁により6つの区画に区切られている。
外殻の外側は1枚0.8m四方のゴム製吸音タイルで覆われており、探信音の反響軽減と、船体内部からの騒音遮蔽に効果が見込まれている。[ 2] [ 3]
船体上部に直径614 mm のアクセスハッチが3箇所設けてある。
操舵装置として縦舵、横舵と潜舵を装備している。セイル直前の船体上部に引き込み式の潜舵が設置、艦尾の操舵部分は変形の『十文字型』と言え、下部のみの縦舵と横舵の3枚で操舵が行われる。後舵、潜舵はPirit-23油圧系統により制御される。
主たる推進装置 に、877型は6翼のスクリュープロペラ を装備し、877LPMB型、636型は7翼のハイスキュード・プロペラ に替え静粛化を図っている。尚、877V型はポンプジェット推進 に換装、同装置の試験に従事した。
機関
本級の主機は、ディーゼル・エレクトリック方式 である。発電用ディーゼルエンジン は、877型は4-2DL42M型、636型は4-2AA-42M型を各2基搭載しており、後者はターボチャージャー により出力が向上している。これらにより2基のPG-141M電動モーターを駆動する。
静粛化対策として、ラフト構造を採用している。騒音源となるディーゼル機関等の推進装置を内殻に直接設置せず、浮台(ラフト)の上に搭載し、吸振ゴムやサスペンションを挟んで船殻に設置する事で、騒音の船外への漏洩軽減を図っている。
446型鉛蓄電池 を120セル2基装備している。後舵前方に2基のダクトがあり内部にそれぞれ低速用推進器が備えられており、動力源のモーターMT-168は耐圧隔壁後方に設置されている。低速用推進器により3ノットまで静粛に推進可能である。
17.5 m の潜望鏡深度まで潜航するのに120秒要する。
センサー
対空対水上用レーダー として、MRK-50アルバトロス(Albatros)<NATOコードネーム、スヌープ・トレイ2(Snoop Tray-2)>をセイル内に装備している。
ソナー は、艦首下部に捜索・攻撃用としてMGK-400ルビコン(Rubikon)低周波アクティブ/パッシブ・ソナー<NATOコードネーム、シャーク・ギル(Shark Gill)>を装備している。同じく艦首下部に機雷 検出及び回避用、測距用としてMGK-519アクティブ・ソナー<NATOコードネーム、マウス・ロア(Mouse Roar)>を装備している。
電子戦用機器は、ESM装置としてMRM-25EM<NATOコードネーム、スキッド・ヘッド(Squid Head)>をセイル内に装備している。
636計画艦ではソナーシステムが強化された。MGK400をMGK-400EMに換装し、MG-519 AfraをMG-519EMに換装した。強化されたソナーシステムは自動化が進み、一つの操作卓で複数のセンサーの操作を共用することが可能となった。その結果、システム運用員の数を減少らすことが可能となった。
MGK-400EMソナーは、MGK-400ソナーの基本的な寸法を維持しつつ、通常動力潜水艦のために最適化されている。アンテナは高度な受信要素を包括している。システム機器は現代的で、高速でデータ処理可能なコンピュータと多機能表示から構成される。システムの戦術的、技術的特性(特にソナー操作範囲と目標測定精度)は、相当改良されている。システムには、雑音と妨害状態の測定と制御、主なモードによるソナー操作範囲の予測という新しい機能がある。自己診断装置は品質、信頼性、およびシステムの操作の容易さを高めている。省力化のため、MGK-400EMソナーは情報を共通表示するコンソールが用いられ、MG-519EM機雷掃討システムが組み込みまれている。
戦闘システム
本級の戦闘システムはMVU-110EM魚雷 Murena火器管制装置 である。同時に3つの異なる目標の捜索、内2つの目標への攻撃が可能である。
船体前部に533 mm 魚雷発射管6門が俵積みに設置してある。初期型の877型では有線誘導式魚雷の運用ができなかったが、改良型の877Mから魚雷発射管6本の内2本からTEST-71ME有線誘導魚雷を発射できるようになった。さらに877EKMからは魚雷発射管6本全てから有線誘導式魚雷を発射できるようになった。636M型からはクラブSミサイルシステム の運用が可能となり魚雷発射管から各種ミサイルを発射できるようになった。
他に運用可能な魚雷に53-65KE、53BA、SET-53MEが有り、AM-1型機雷も搭載・運用可能である。魚雷装填は自動化されており、メインコンソールパネルにより管制され、装填から発射まで3分以内に可能である。魚雷・ミサイル等は魚雷発射管より装填される。
各国での運用と実戦投入
本級は、派生型を含めて2014年末現在でロシア海軍向けに少なくとも26隻、海外向けは31隻が建造され、2015年にはベトナム向けに2隻が引き渡された。現在、少なくともロシア国内向けに4隻が、ベトナム向けに2隻が建造中である[ 4] 。
1980年にソビエト海軍 で最初のキロ級潜水艦が就役した。2014年末現在、ロシア海軍で稼動状態にあるのは20隻とみられている[ 5] 。2010年10月27日、ロシア海軍のヴラジーミル・ヴィソツキー 海軍総司令官は、2020年までに黒海艦隊の艦艇老朽化対策として18隻の新型艦配備、その一部に636型を6隻新たに建造する意向を示した。6隻の内の3隻は既に起工済である[ 6] [ 7] 。
2015年12月には、シリア内戦 に介入したロシア軍による反政権側への攻撃の一環として、黒海艦隊所属の「ロストフ・ナ・ドヌー」が地中海から巡航ミサイル を発射した[ 8] 。
インド海軍 は購入した877EM型 に、魚雷発射管から多様な攻撃ミサイルを発射できるロシアの「カリブルシステム」の国外輸出版「クラブSシステム」を新たに付与する改装工事をロシアで行った。「クラブSシステム」は2種類の対艦ミサイル 3M-54EシズラーB 、3M-54E1 を発射できる。
また中国海軍が購入したキロ型潜水艦の内、636M型8隻には当初から「クラブSシステム」が備わっており、対艦ミサイルの3M-54EシズラーBや3M-54E1が発射できる。
中国に輸出された636M型を基に、ロシアが自国で運用するために開発した636.3型には本家の「カリブルシステム」が搭載されている。この武器システムでは、射程を意図的に短縮させた輸出用モンキーモデルではない長射程の3M-54シズラーA が発射できる。亜音速シースキミング型対艦ミサイルの方は輸出専用であり、ロシア海軍での運用は考えられていないようである。
西側では、韓国海軍 への輸出が検討されたことがある。借款弁済に充当するために検討されたものだが(同様の理由によりT-80U戦車 やBMP-3歩兵戦闘車 が輸出され韓国陸軍 に配備、韓国海軍に対してもロシア製ムレナ-E型エアクッション揚陸艇 が導入されている。)ロシア・韓国双方が自国での建造を主張したため不調に終わり、韓国海軍はドイツ製214型潜水艦 の導入を決定した。
2023年9月13日未明、ロシア占領下のクリミア半島にあるセヴァストポリ にある乾ドック で修理を受けていたロプーチャ級揚陸艦 「ミンスク」と、プロジェクト636.3で竣工した「ロストフ・ナ・ドヌー 」がウクライナ軍による攻撃で損傷した[ 9] [ 10] 。
20隻 1980年以来、増備を続け、1991年12月のソビエト連邦の崩壊 直後に就役した艦もある。
2014年に1番艦が就役した636.3型が8隻運用中、4隻建造/計画中。それ以前の各型は合計で10隻退役、14隻運用中である。
12隻運用中:877型2隻、636型2隻、636M型8隻[ 11] [ 12]
9隻、1隻沈没シンドゥゴーシュ級潜水艦 として10隻建造された[ 13] [ 14] 。
636型2隻の購入交渉中[ 15] 。
3隻[ 11] さらに購入予定
6隻、2隻が原型のキロ級 で4隻が強化型のキロ級 で2009年から2010年、2019年に就役した[ 16] 。
1隻ORP Orzeł [ 17]
1隻Delfinul II [ 18]
南シナ海をパトロールする能力を大幅に向上させるため、2009年に6隻を発注、2017年に最後の2隻を受領した[ 19] 。
総額、約12億ドルで4隻の636計画キロ型の購入を検討したが、その後の政治情勢により不明[ 20]
1-2隻の購入を検討したが、その後の政治情勢により不明
同型艦一覧
ソ連・ロシア
2002年10月、国際観艦式参加のため横須賀港 に来航したB-345
艦番号
艦名
建造所
起工
進水
就役
配備
状態
プロジェクト877/877K/877M
B-248
アムール造船所
1980年 3月16日
1980年 9月12日
1980年 12月31日
太平洋艦隊
2001年除籍
B-260
チタ (Chita)
1981年 2月22日
1981年 8月23日
1981年 12月30日
除籍済み 解体のため曳航中に一部が沈没した[ 21]
B-227
ヴィボルグ (Vyborg)
1982年 2月23日
1982年 9月16日
1983年 2月23日
バルチック艦隊
除籍済み 2018年時点で記念艦として展示予定[ 22]
B-229
1983年 2月23日
1983年 7月15日
1983年 10月30日
太平洋艦隊
2002年6月除籍
B-404
1983年 5月7日
1983年 9月24日
1983年 12月30日
2002年10月除籍
B-401
ノヴォシビルスク (Novosibirsk)
クラースノエ・ソルモーヴォ造船所
1982年 10月6日
1984年 3月15日
1984年 9月30日
北方艦隊
2012年除籍
B-402
ヴォログダ (Vologda)
1983年 8月24日
1984年 9年29日
1984年 12月30日
2012年除籍[ 23]
B-405
(ex Tyumenskiy Komsomolets)
アムール造船所
1984年 4月20日
1984年 9月21日
1984年 12月30日
太平洋艦隊
2002年10月除籍 2007年スクラップとして売却
B-470
1985年 5月6日
1985年 8月27日
1985年 12月30日
2007年除籍
B-439
1986年 4月4日
1986年 7月31日
1986年 12月30日
2005年除籍 2007年スクラップとして売却
B-445
奇蹟者聖ニコライ (Svyatitel Nikolay Chudotvorets)
1987年 3月21日
1987年 9月26日
1988年 1月30日
第19潜水艦旅団
B-808
ヤロスラヴリ (Yaroslavl)
クラースノエ・ソルモーヴォ造船所
1986年 9月29日
1988年 7月30日
1988年 12月27日
北方艦隊
第161潜水艦旅団
B-394
ヌルラト 旧名称コムソモレスク・タジキスタナ (Nurlat ex-Komsomolsk Tadjikistana)
アムール造船所
1988年 4月15日
1988年 9月3日
1988年 12月30日
太平洋艦隊
第182潜水艦旅団 →第19潜水艦旅団
B-464
ウスチィ・カムチャツスク (Ust'-Kamchatsk)
アムール造船所
1989年 5月26日
1989年 9月23日
1990年 1月30日
第182潜水艦旅団 →第19潜水艦旅団
B-471
マグニトゴルスク (Magnitogorsk)
クラースノエ・ソルモーヴォ造船所
1988年 10月26日
1990年 9月22日
1990年 12月30日
北方艦隊
第161潜水艦旅団
B-494
ウスチィ・ボリシェレツェク (Ust'-Bolsheretsk)
アムール造船所
1990年 5月5日
1990年 10月4日
1990年 12月30日
太平洋艦隊
第182潜水艦旅団 →第19潜水艦旅団
B-345
モゴーチャ (Mogocha)
1993年 4月22日
1993年 10月6日
1994年 1月22日
第19潜水艦旅団 2021年5月29日除籍
プロジェクト877EKM
B-806
ドミトロフ
クラースノエ・ソルモーヴォ造船所
1984年 10月15日
1986年 4月30日
1986年 9月25日
バルチック艦隊
独立潜水艦大隊
プロジェクト877LPMB
B-800
カルーガ 旧名称ヴォロゴドスキー・コムソモーレツ (Kaluga ex-Vologodskij komsomolets)
クラースノエ・ソルモーヴォ造船所
1987年 3月5日
1989年 5月7日
1989年 9月30日
北方艦隊
第161潜水艦旅団
プロジェクト877V
B-871
アルローサ (Alrosa)
クラースノエ・ソルモーヴォ造船所
1988年 5月17日
1988年 9月
1990年 12月30日
黒海艦隊
第247独立潜水艦大隊 →第4潜水艦旅団
プロジェクト636
B-459
ウラジカフカース (Vladikavkaz)
クラースノエ・ソルモーヴォ造船所
1988年 2月25日
1989年 4月29日
1990年 9月30日
北方艦隊
第161潜水艦旅団
B-177
リペツク (Lipetsk)
1989年 11月3日
1991年 11月27日
1991年 12月30日
第161潜水艦旅団
B-187
コムソモリスク・ナ・アムーレ (Komsomolsk-na-Amure)
アムール造船所
1991年 5月7日
1991年 10月5日
1991年 12月30日
太平洋艦隊
第19潜水艦旅団
B-190
クラスノカメンスク (Krasnokamensk)
1992年 5月8日
1992年 9月25日
1992年 12月30日
第182潜水艦旅団 →第19潜水艦旅団
プロジェクト636.3
B-261
ノヴォロシースク (Novorossiysk)
アドミラルティ造船所
2010年 8月20日
2013年 11月28日
2014年 8月22日
黒海艦隊
第247独立潜水艦大隊 →第4潜水艦旅団
B-237
ロストフ・ナ・ドヌー (Rostov-on-Don)
2011年 11月21日
2014年 6月26日
2014年 12月30日
第4潜水艦旅団(ウクライナ軍の攻撃で乾ドックに入港中に損傷した)
B-262
スタリー・オスコル (Stary Oskol)
2012年 8月17日
2014年 8月28日
2015年 7月3日
第4潜水艦旅団
B-265
クラスノダール (Krasnodar)
2014年 2月20日
2015年 4月25日
2015年 11月5日
第4潜水艦旅団
B-268
ヴェリキー・ノヴゴロド (Veliky Novgorod)
2014年 10月30日
2016年 3月18日
2016年 10月25日
第4潜水艦旅団
B-271
コルピノ (Kolpino)
2014年 10月30日
2016年 5月31日
2016年 11月24日
第4潜水艦旅団
B-274
ペトロパブロフスク・カムチャツキー (Petropavlovsk-Kamchatsky)
2017年 7月28日
2019年 3月28日
2019年 11月25日
太平洋艦隊
第19潜水艦旅団
B-603
ヴォルホフ (Volkhov)
2019年 12月26日
2020年 10月24日
第19潜水艦旅団
B-602
マガダン (Magadan)
2019年 11月1日
2021年 3月26日
2021年 10月12日
第19潜水艦旅団
B-588
ウファ (Ufa)
2022年 3月31日
2022年 11月16日
第19潜水艦旅団
B-608
モジャイスク (Mozhaysk)
2021年 8月23日
2023年4月27日
2023年11月28日
第19潜水艦旅団
ヤクーツク (Yakutsk)
2024年10月11日
第19潜水艦旅団
中国
中華人民共和国海軍艦 重量物運搬船により輸送される途上の撮影
艦番号
艦名
建造所
起工
進水
就役
配備
状態
プロジェクト877EKM
364
遠征64号
クラスノエ・ソルモヴォ造船所
1989年 3月23日
1994年 5月31日
1994年 11月10日
東海艦隊
365
遠征65号
1990年 11月18日
1995年 3月31日
1995年 8月14日
プロジェクト636
366
遠征66号
アドミラルティ造船所
1996年 7月16日
1997年 4月26日
1997年 8月26日
東海艦隊
367
遠征67号
1997年 8月28日
1998年 6月18日
1998年 10月25日
プロジェクト636M
368
遠征68号
アドミラルティ造船所
2002年 10月18日
2004年 5月27日
2004年 10月20日
東海艦隊
369
遠征69号
2002年 10月18日
2004年 8月19日
2005年 5月5日
370
遠征70号
2004年
2005年 5月
2005年
371
遠征71号
2004年
2005年
2005年
372
遠征72号
クラスノエ・ソルモヴォ造船所
2005年
2005年
2005年 8月5日
南海艦隊
373
遠征73号
アドミラルティ造船所
2004年 5月8日
2005年 8月5日
374
遠征74号
セヴマシュ造船所
2003年 5月29日
2005年 5月21日
2005年 12月30日
375
遠征75号
2003年 5月29日
2005年 7月14日
2005年 12月30日
インド
インド海軍の877EM型 シンドゥゴーシュS-55
イラン
イラン海軍の877EKM型
プロジェクト877EKM
艦番号
艦名
建造所
起工
進水
就役
引渡
901
タレク (Tareq)
アドミラルティ造船所
1991年 5月4日
1991年 9月25日
1991年 12月25日
1992年 11月22日
902
ヌール (Noor)
1992年 4月3日
1992年 10月16日
1992年 12月31日
1993年 6月6日
903
ユネス (Yunes)
1992年 2月5日
1994年 7月12日
1996年 9月2日
1996年 11月25日
アルジェリア
アルジェリア海軍艦
艦番号
艦名
建造所
起工
進水
就役
プロジェクト877EKM
012
Rais Hadi Mubarek
クラスノエ・ソルモヴォ造船所
1985年
1986年
1986年 11月29日
013
Rais Hadi Slimane
1986年
1987年
1987年 11月25日
プロジェクト636M
021
Messali el Hadj
アドミラルティ造船所
2006年
2008年 11月20
2009年 8月28日
022
Akram Pacha
2007年
2009年 4月9日
2009年 10月29日
プロジェクト636.1
031
Ouarsenis
アドミラルティ造船所
2015年
2017年 3月14日
2019年 1月9日
032
Hoggar
2018年 6月18日
2019年 1月9日
ベトナム
艦番号
艦名
建造所
起工
進水
就役
プロジェクト636.1
HQ-182
ハノイ (Hà Nội)
アドミラルティ造船所
2010年 8月25日
2012年 8月28日
2014年 4月3日
HQ-183
ホーチミン・シティ (Hồ Chí Minh City)
2011年 9月28日
2012年 12月28日
2014年 4月3日
HQ-184
ハイフォン (Hải Phòng)
2012年 3月
2013年 8月
2015年 8月1日
HQ-185
カインホア (Khánh Hòa)
2013年
2014年 3月28日
2015年 8月1日
HQ-186
ダナン (Đà Nẵng)
2014年 12月28日
2017年 2月28日
HQ-187
バリア=ブンタウ (Bà Rịa-Vũng Tàu)
2014年 5月28日
2015年 9月28日
2017年 2月28日
各型
877型
初期型。
877LPMB
7翼スキュードプロペラ推進の実験艦。
877V型
ポンプジェット推進 を採用した実験艦。アルローサ のみ建造され、黒海艦隊 に配備された。
877K型
火器管制システムを強化したもの。
877M型
6本の魚雷発射管の内、2本から有線誘導魚雷を発射できるようにしたもの。
ポーランド海軍の877E型
ポーランド海軍の877E型艦内
877E型
877型の輸出向けダウングレード版。
877EM型
877M型の輸出向けダウングレード版。
877KM型
6本の魚雷発射管の内2本から有線誘導魚雷を発射でき、かつ火器管制システムを強化したもの。輸出用。
877EKM型
877KM型の改良版。6本の魚雷発射管全てから有線誘導魚雷を発射できるようにしたもの。輸出用。
636型 (ロシア語版 )
877EKM型をもとに機関の出力を向上させ、7翼スキュードプロペラに変更し静粛性を増した改良型。NATO名称“改キロ級”アメリカ海軍名称“キロ-B”
636M型
636型の改良版。クラブSミサイルシステム の運用が可能となった。輸出用。
636.3型
ロシア海軍向けに636M型を改良したもの。
諸元
キロ型潜水艦には複数の派生形式がある。以下の情報には入手した情報の最小値と最大値を併記する[ 13] 。
877型キロ型潜水艦の模式図
636型キロ型潜水艦の模式図
全長 70–74m
全幅 9.9m
喫水 6.2-6.4m
排水量 2,300t / 3,000t
水上航続距離 11,100km (6000海里 ) /7kt
水中航続距離 400海里 (700 km) /3ノット (6 km/h)
シュノーケル潜航時の水中航続距離 6,000海里 (11,000 km)/7ノット (13 km/h)(636型系列は、7,500海里)
最大潜行深度 300 m (作戦時:240–250 m)
最大速度 水上:10-12ノット、潜行時:17-25ノット
推進 ディーゼル・電気推進 :5,900 shp (4,400 kW)
航海日数 45日
兵装 533mm魚雷発射管 ×6 (53-65 ASuWまたはTEST 71/76 ASW 魚雷 またはVA-111 シクヴァル 18基又は機雷 24基) SA-N-8 Gremlin 8機、またはSA-N-10 Gimlet [ 25] 地対空ミサイル 8機 (輸出用には対空兵器は装備されていない可能性がある)
乗員 52人
1隻あたりの値段はUS$20,000–25,000万ドル (中国では8隻の636計画キロ型 潜水艦は約US$1.5-2億ドル)
後継艦
プロジェクト677によるラーダ型(Lada class)の1番艦が2005年 に就役している。
登場作品
小説
『侵攻作戦レッド・フェニックス』
北朝鮮 に売却された架空艦「偉大なる指導者」が登場。アメリカ海軍と交戦する。
「偉大なる指導者」は艦対空ミサイルも装備している。
『大逆転!レイテ海戦 栗田艦隊、レイテ湾に突入す!』
架空の6番艦「コテルヌイ」が登場。第二次世界大戦 時にタイムスリップ してしまい、そこで旧アメリカ海軍の艦隊を攻撃するほか、同様にタイムスリップして来た架空の海上自衛隊 潜水艦「おやしお」と対決する。
なお、「コテルヌイ」は魚雷発射管が8基あるなど現実のキロ級とは異なる点も多い。
ゲーム
『Modern Warships 』
プレイヤーが操作できる艦艇として「CN Type 636」という名称で登場。
脚注
関連項目
外部リンク
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キロ型潜水艦 に関連するカテゴリがあります。