ムレナ型エアクッション揚陸艇
ムレナ型エアクッション揚陸艇(Десантный катер проекта 12061 «Мурена»、Murena type Air-cushioned Landing craft)は、ソビエト連邦/ロシアのエア・クッション型揚陸艇である。ミレナ型と表記される場合もある。«Мурена»とはウツボの意。 概要ムレナ型は通常の揚陸艇であればLCMと同等の規模を持つ中型の揚陸艇であり、西側の同種の艦艇と比べて武装の充実した構成となっている。このため、揚陸艇としての運用の他、高速哨戒艇としての運用も考慮されていた。 1206.1号計画Murenaと、1206.1E号計画Murena-Eが存在し、前者に対してNATOコードネーム「Tsaplya(アオサギの意)」が与えられた。 ムレナ型ムレナ(1206.1 Murena、NATOコードネームツァプリャ型)は、ソ連、ロシア国内向けである。レベッド型エアクッション揚陸艇(1206 Kalmar)の拡大改良版であった。主任設計師は、S.セミョーノフ。40t以上の積載も可能であるが(E型を運用する大韓民国海軍では、最大50tとしている)、この場合には大幅に速度が低下した模様である。[1] 最初の1隻はフェオドシヤで建造され、1982年より配備が開始された。レベッド型と同様にイワン・ロゴフ級揚陸艦への搭載が可能であったが、より重武装であるために哨戒任務にも使用された。中国との国境の河川配備用として国境警備隊向けにも生産され、1990年代初頭には10隻が配備された。 その後、ソビエト連邦の崩壊に伴って退役が開始された。1995年には3隻が解体され、就役中の艇は存在しなかった。 同型艦判明分のみ。
ムレナ-E型ムレナ-E(1206.1E Murena-E)は、輸出型を指す名称である。2005年より大韓民国海軍へハバロフスクで建造された3隻が輸出されており、クウェート海軍へ2隻の輸出も決定している。 韓国向けの1隻は、運用直前の2005年11月に事故を起こし大破している。イワン・ロゴフ級と異なり独島級揚陸艦には搭載できないため、独島級にはソルゲ-631級エアクッション揚陸艇が搭載される。 要目以下は、主にRosoboronexportのカタログ[2]による数値である。
同型艦大韓民国海軍向け
注
外部リンク
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