キャメルマート
キャメルマートは、岩手県に本社を置いていた日本のボランタリー・チェーンのコンビニエンスストアである。運営会社は2004年に事業撤退し商標権を放棄している[6]。 概要最盛期は岩手県を中心に秋田県・山形県・青森県に店舗網を拡げ[6]、1997年(平成9年)3月には82店舗を展開していた[5]。 キャメルマートの運営母体である盛岡酒類商業協同組合は1948年(昭和23年)11月に[7]約450人が合計1230万円出資して協同組合を設立[8]。 協同組合に加盟する店舗の活性化の為[9]、1972年(昭和47年)11月に組合内にコンビニエンス研究部会を設置し[1]、岩手県で初めてのコンビニエンスストアとして[10]1973年(昭和48年)12月20日に岩手県岩手郡雫石町に1号店のキャメルマート福田店を開店[11]。 1983年(昭和58年)4月16日に大手チェーンの進出に対抗するため、株式会社キャメルマートジャパンを設立[1]。 1989年(平成元年)9月に[広報 1]日本のコンビニエンスストアで初めて日本電信電話の料金受入代行サービスを開始[12]。 1998年(平成10年)8月に新社屋である本部センターが完成[広報 1]。創業メンバーである当時の大坊忠社長にとってこれは夢の一つだった[13]。 2000年(平成10年)6月30日に運営母体である盛岡酒類商業協同組合が倒産。同年初旬から返済が出来なくなり、負債総額が約10億円にまで拡大していた[8]。2004年(平成10年)11月30日に[14]ファミリーマートに盛岡地区の9店を譲渡[15][広報 2]。ファミリーマートは同年7月2日に盛岡市に岩手県1号店を開店しており[15]、物流センターを設け多店舗展開を図ろうとしている最中であった[14]。 同年で本部が事業撤退した際に商標権を放棄したため、加盟店の一部は、「キャメルマート」の店名を維持したまま営業を続け、「キャメルマート秋田八幡平」は2023年(令和5年)4月時点で最後の「キャメルマート」として営業を継続している[6]。 加盟店の中にはファミリーマートではなく、全日食チェーンに加盟した店舗もある。[要出典] 結果として、「店舗数45店、合計売上高63億7000万円を20世紀末には200店、300億円、本部利益1億円にする」という「SAP(サップ)‐20計画」は失敗に終わった[9]。 サービスキャメルマートはサービス4原則(Friendly・Cleanliness・Fresh・Quality)を掲げ、積極的に新たなサービスに挑戦していた[広報 3]。 キャメルカード1991年(平成3年)6月に直営店でキャメルカードというポイントカードを試験導入し、1992年(平成4年)4月には新しいキャメルカードを試験稼動させた[広報 1]。 買った金額がそのままポイントになり、5000ポイント貯める度に50円の割引券が付き、7冊貯めると500円の割引券が貰えるというシステムだった。ポイントを貯めるだけでは無く、ホテル・ニッポンレンタカーの割引や利用者の中から抽選で現金が当たる宝くじもあった[広報 4]。 キャメル便2000年(平成12年)5月にキャメル便として宅配サービスを開始[広報 1]。カタログから商品を選び(店内の扱っている商品でも出来る場合あり)電話で注文。3000円以上で無料で、3000円未満は利用料として200円掛かった[広報 5]。 しかしながら、導入したもののあまり定着しなかった[16]。 その他主なサービスとして電話料金受入代行サービス、バイクの自賠責保険取次ぎ、各種切符販売、インストア米飯・惣菜・ベーカリー販売など多様に行っていた[広報 1]。 沿革
店舗数
マスコットキャラクターキャメルマートにはマスコットキャラクターがおり、らくだの「らっくん」を始め、宴会星人・ ハラペコ星人・トコ夏星人・春咲星人がいた[広報 6]。 脚注出典
広報など1次資料関連項目外部リンク
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