ガクウツギ
ガクウツギ(額空木[3]、学名: Hydrangea scandens)は、関東地方以南に見られる日本原産のアジサイ科[注 1]アジサイ属の落葉低木。名前にウツギ(空木)の名前が入っているがアジサイのなかまの一種[4]で、アジサイのように萼片が大きくなるが3つの萼片の大きさが異なるのが特徴[5]。 特徴和名「ガクウツギ」の由来は、樹形がウツギに似ており、花序に装飾花をつけることから名づけられている[3]。日当たりのよいところでは、ときに紺色をおびて金属的な光沢を生じることから「コンテリギ(紺照木)」の別名もある[6]。 日本の本州の関東地方以南から九州にかけて分布する[3]。山地の沢沿いなどに生える[3]。 高さは1.5メートル (m) ほどで、分枝して叢生することが多い[3]。樹皮は淡褐色で、浅く縦にはがれる[3]。葉は4 - 7センチメートル (cm) の長さで、縁は浅い鋸歯があり、先端はとがっている。 花期は5月から6月。散房花序は直径7 - 10 cm。装飾花は直径2.5 - 3 cm、萼片は3個、大きさが違い、白色、ときに淡黄色を帯びる[7]。 冬芽は、毛が生えている膜質で薄い芽鱗に包まれているが、枝先につく頂芽の外側の芽鱗は落ちやすい[3]。側芽は枝に対生する[3]。葉痕は心形や三角形で、維管束痕が3個つく[3]。 Hydrangea petiolarisのシノニムで、Hydrangea anomalaの亜種と見なされることもある[8]。 脚注注釈
出典
参考文献
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