カルロス・エンリケ・ジョゼ・フランシスコ・ヴェナンシオ・カジミーロ
カゼミーロ(Casemiro)こと、カルロス・エンリケ・ジョゼ・フランシスコ・ヴェナンシオ・カジミーロ(Carlos Henrique José Francisco Venâncio Casimiro、1992年2月23日 - )は、ブラジル・サンパウロ州サン・ジョゼ・ドス・カンポス出身のサッカー選手。プレミアリーグ・マンチェスター・ユナイテッドFC所属。ブラジル代表。ポジションはミッドフィールダー。 名は「カジミーロ」「カゼミーロ」と表記されることもある。 クラブ経歴サンパウロ幼少期にブラジルのサンパウロFCのトライアルに参加。当時はフォワードの選手だったが、ライバルが少ないディフェンシブ・ミッドフィールダーとして参加した[1]。2002年にサンパウロFCのユースチームでキャリアをスタートさせ、2010年にトップチームに昇格した。7月25日、サントスFC戦でデビューを果たした。8月15日、クルゼイロEC戦でプロ初ゴールを記録した。 レアル・マドリード2013年にレアル・マドリード・カスティージャにレンタル移籍、4月20日のレアル・ベティス戦でトップチームデビューした。2013年6月、600万ユーロでの買取が決定した。 FCポルト2014年7月にレアル・マドリードから後にレアルマドリードで監督を務める、フレン・ロペテギ監督率いるFCポルトへ買取オプション付きの1年のレンタル移籍をした[2]。両クラブ間の契約では、レアル・マドリード側にも買い戻しができるオプションが含まれていた。 レアル・マドリード2014-15シーズンのカゼミーロの活躍を受けて、ポルトは5月28日に買取オプション行使の意向をレアル・マドリード側に通達したと発表。しかしその1週間後、レアル・マドリードが買い戻しオプションの行使を決断し、2015年6月5日にレアル・マドリードへの復帰をクラブ公式サイトで発表した[3]。2015年8月31日、レアル・マドリードとの契約を2021年6月30日まで延長したと発表した。 2015-16シーズンにはラファエル・ベニテスの下で一定の出場機会を得ていたものの、2016年1月にベニテスが解任されジネディーヌ・ジダン政権になると出場機会が減少[4]。しかし、第27節のレバンテUD戦でアンカーとしてジダン監督の信頼を掴み[5]、以降リーグ戦の残り14試合中12試合に出場。2016年5月28日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ・決勝のアトレティコ・マドリード戦でもアンカーとして先発出場し、PK戦の末に勝利を収めた。 2016-17シーズンには開幕戦のレアル・ソシエダ戦で先発出場を果たしたものの、9月に負傷し長期離脱を強いられた。2017年2月15日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ・ラウンド16、1stレグのナポリ戦ではペナルティエリア外からシュートを放ち3点目となるゴールを挙げた[6]。4月23日のFCバルセロナとのエル・クラシコでは先制点を記録。6月3日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ・決勝のユヴェントス戦では2季連続で先発出場を果たし、61分にミドルシュートから勝ち越しとなるゴールを挙げ、史上初となるチャンピオンズリーグ連覇に貢献した。 2017-18シーズンもジダン監督の元、信頼を勝ち取りラ・リーガ、チャンピオンズリーグ共に多くの試合でスターティングメンバーに名を連ねた。リヴァプールFCとの3年連続となるチャンピオンズリーグ決勝にも先発出場し、史上初となるチャンピオンズリーグ3連覇に大きく貢献した。 2019-20シーズンも中盤で重要な存在であり、リーグ戦でのボール奪取数はリーグトップの294回に上り[7]、公式戦46試合に出場して出場時間はチームトップの4080分であった[8]。 マンチェスター ・ユナイテッド2022年8月19日にマンチェスター・ユナイテッドへの移籍が発表された[9]。移籍はメディカルチェック、選手個人との契約締結、そしてイギリスでの査証要件を満たした上で決定する[10]。レアル・マドリードで獲得したタイトル数は18に及んでいる。10月22日のチェルシーFC戦で移籍後初ゴールとなる同点ゴールを頭で決めた[11]。EFLカップ決勝のニューカッスル・ユナイテッド戦では決勝ゴールを決め、6シーズン振りとなるタイトルをチームに持たらした[12]。 代表経歴2015年に行われたコパ・アメリカ2015のブラジル代表メンバーに招集され、ベスト8で終えた。また2016年に行われたコパ・アメリカ・センテナリオのブラジル代表メンバーにも招集されたがグループリーグ敗退で終えた。 コパ・アメリカ2015、コパ・アメリカ・センテナリオ共にサブメンバーであったが、クラブでの活躍から2018 FIFAワールドカップ・南米予選のエクアドル戦でスタメンに抜擢される。チッチ監督から「これほどいい選手だとは思わなかった」と評価され[13]、以降はスタメンとして試合に出るようになった。 2018 FIFAワールドカップではスタメンとして出場していたが、累積警告で準々決勝のベルギー戦への出場を逃し、代役を務めたフェルナンジーニョがオウンゴールを献上するなどし、ブラジルもベルギーに敗れた。 コパ・アメリカ2019、グループA第3戦のペルー戦では決勝ゴールとなる先制点を決め、ブラジルの決勝トーナメント進出に貢献。 2022年11月7日、W杯カタール大会に向けたメンバーの1人に選ばれ[14]、グループリーグ第2戦のスイス戦で決勝ゴールを挙げた[15]。 人物・プレースタイル球際に強く、中盤での汗かき役を務めることが多いが、複数の守備的なポジションをこなす事が出来るユーティリティー性も兼ね備えている[16]。 かつてレアル・マドリードでプレーした元フランス代表MFのクロード・マケレレと比較され、カゼミーロ本人もプレースタイルが似ていることを認めている[17]。また、共にプレーしたシャビ・アロンソのプレーに関して、カルロ・アンチェロッティから「ピッチ内外問わずにずっと見ていろ」と指示された[18]。 カゼミーロは自身のアイドルとしてレアル・マドリードで師事するジネディーヌ・ジダンの名前を挙げている[18]。 個人成績クラブ2022-23シーズン終了時点
代表
タイトルクラブ
代表
個人
脚注
関連項目外部リンク
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