カルアル
カルアル(ポルトガル語: Caruaru)は、ブラジルのペルナンブーコ州にある都市。州内陸部のアグレステ地域に位置し、その文化的重要性から「アグレステの首都」や「アグレステのちいさな王子」と呼ばれる。 夏至を祝う6月の聖ヨハネ祭(カピタル・ド・フォロ)で知られる。その規模は「世界最大の聖ヨハネ祭」と形容されるほどで、まる一か月行われ、7月まで続く年もある。 歴史カルアル市の土地はもともと、ヌネス・ドス・ベゼーロス家の所有する牧場だった。家名の「ベゼーロス」は農場近くのベゼーロス礼拝堂に由来する。ヌネス家は2人の孤児を養っていた。その一人、ジョゼ・ロドリゲス・デ・ジェズスは所有地の一部を与えられると、そこをカルアルと名付けた。さらに無原罪の御宿りに献じて礼拝堂をつくった。この礼拝堂付近に人々は住みはじめた。1846年にはフリアール・エウゼビオ・デ・サレスがイグレジャ・マルティス教会を建てはじめた。これが現在の大聖堂である。後年、教会は2度にわたり改築された。カルアルには家畜を輸送する便が必ず停車するため、町は発展した。 地理
経済市内では製造業(織物など)、観光、商業、手工業が行われている。第一次産業はヤギ、鶏、牛の畜産業と牛乳生産が大きい。豆類やキャッサバ、トウモロコシも生産されている。国内最大級の工芸品の青空市「フェイラ・デ・カルアル」が開かれる。
スポーツ市内にはサッカークラブが2つある。アントニオ・イナシオ・デ・ソウザ・スタジアム(6000人収容)を本拠地とするクルーベ・アトレチコ・ド・ポルトと、エスタディオ・ルイス・ジョゼ・デ・ラセルダ(20000人収容)を本拠地とするセントラルSCである。いずれもペルナンブーコ州の1部リーグに所属している。州を代表するレース場のアイルトン・セナ・サーキットでは、1年おきにフォーミュラ・トラックが開かれる。 脚注 |