カニウ(ウクライナ語: Канів)はウクライナ・チェルカースィ州の市(місто)である。行政上はカニウ地区(ウクライナ語版)の行政中心地であるが、同地区内には含まれていない(地区内の行政単位には含まれず、州の下位区分に位置づけられている)。
地理
カニウはドニエプル川に面し、市内にはカニウ貯水池(ウクライナ語版)に設置されカニウ水力発電所(ウクライナ語版)がある。
歴史
街は11世紀にキエフ大公ヤロスラフ1世によって建設された。1662年のオリシャニツャの戦い(カニウの戦い(ru))では、ロシア・ツァーリ国のヴォエヴォダ・グリゴリー・ロマノフスキー(ru)と、ザポロージャ・コサック(ru)のヘーチマン・ヤキム・ソムコ(ru)の軍が、右岸ウクライナのユーリー・フメリニツキー(ru)(ボフダン・フメリニツキーの子)の連隊を破った。17世紀にこの地のコサックはカニウを放棄し、下ザポロージャへ移った。
1999年12月の市議会で、現行(2014年現在)の市章が採択・承認された。
観光
ウクライナの国民的詩人と評されるタラス・シェウチェンコ(1814年 - 1861年)はサンクトペテルブルクで没し、カニウに埋葬された。市内にはシェフチェンコに関するタラス・シェウチェンコ博物館(ウクライナ語版)や、タラスの丘(ウクライナ語版)、タラス・シェウチェンコ像などの、彼に関する建築物がある[注 1]。
ゆかりの著名人
姉妹都市
以下の都市がカニウと姉妹都市の関係にある[注 2]。
脚注
ウィキメディア・コモンズには、
カニウに関連するカテゴリがあります。
注釈
出典
- ^ http://www.ck.ukrstat.gov.ua/source/arch/2012/epr_chn_1209.pdf
- ^ Võru sõpruslinnad