カッセル郡
カッセル郡 (ドイツ語: Landkreis Kassel) は、ドイツ連邦共和国ヘッセン州北部のカッセル行政管区に属す郡。隣接するのは、北がニーダーザクセン州ノルトハイム郡、東がニーダーザクセン州ゲッティンゲン郡とヴェラ=マイスナー郡、南がシュヴァルム=エーダー郡、西がヴァルデック=フランケンベルク郡、北西がノルトライン=ヴェストファーレン州のヘクスター郡である。郡独立市のカッセル(本郡の郡庁所在地である)が郡域の真ん中に位置しており、本郡で取り囲まれている。 地理郡域は、ヘルクレス (515 m) が建つハービヒツヴァルトの山地を境界とするカッセル盆地とヴォルフハーゲン盆地を含んでいる。郡の東部で、フルダ川が南からカッセルへと流れている。この川は最終的には、ハン・ミュンデンでヴェーザー川となる。ヴェーザー川はラインハルトの森の周りを流れ、その大部分がニーダーザクセンとの州境をなし、最も北に位置するバート・カールスハーフェン近郊で再び郡域から離れる。 歴史現在の郡域の大部分は、ヘッセン人の祖であるゲルマン人カッティ族の中核入植地とほぼ完全に一致する。中世初期には、現在の郡域は様々な支配者(ヘッセン方伯、マインツ選帝侯、パーダーボルン司教、ケルン選帝侯、ブラウンシュヴァイク公)の間で定まることがなかった。しかし、ヘッセン方伯の創設後は極めて速やかに統一された支配下に編入された。その後、19世紀初めにヘッセン選帝侯領となるヘッセン=カッセル方伯領が創設された。1866年にヘッセン選帝侯領はプロイセン王国に併合され、同じように併合されたナッサウ公領、自由都市フランクフルトとともにヘッセン=ナッサウ州に統合された。ヘッセン選帝侯領では、カッセル県からカッセル郡、ホーフガイスマー郡、ヴォルフハーゲン郡が設けられた。後者たちは、ヘッセン州の郡域再編に伴って、1972年8月1日にカッセル郡に統合された。ただしヴォルフハーゲン郡のフォルクマルゼンだけは、ヴァルデック=フランケンベルク郡の所属となった。 行政郡議会2021年3月14日の選挙結果は以下の通りである[2]
郡長1972年の郡域再編後の郡長を列記する。
紋章青地と金地に斜めに二分割。上部は金の冠を被り、金の爪をもつヘッセンの獅子。下部は、扇形に配置された3枚のオークの葉、その上に2本のオオカミ用の罠が斜めに配置されている。この紋章の使用が承認されたのは1975年5月9日である。 ヘッセンの獅子はヘッセン方伯領(首都はカッセル)への帰属を象徴している。オークの葉は、ラインハルトの森で聖ボニファティウスがドーナル神のオークを切り倒し、キリストの優越性を示したという地元の故事を表している。オークは旧ホーフガイスマー郡の紋章にも用いられていた。オオカミ用の罠は旧ヴォルフハーゲン郡の紋章に描かれていた。ヴォルフハーゲン郡の古い紋章にはヴォルフハーゲン家の別紋である黒いオオカミが描かれていた。 姉妹自治体経済と社会資本交通道路郡内を、連邦アウトバーン A7号線(ヴュルツブルク - カッセル - ハノーファー)、A44号線(カッセル - ドルトムント)、A49号線(カッセル - ボルケン (ヘッセン))が通っている。さらに数多くの連邦道や郡道が郡域内を結んでいる: 連邦道B7号線、B83号線、B241号線、および旧B520号線などである。 公共交通カッセル郡は、北ヘッセン交通連盟 (NVV) に属している。 多くの鉄道路線が放射状にカッセルに向かっている。
バウナタール市はさらにカッセル路面電車第5系統と第7系統とで結ばれており、第4系統がカウフンゲン、ヘルザ、ヘッシシュ・リヒテナウを通っている。フェルマー市も近い将来路面鉄道網で結ばれる予定で、その工事はすでに始まっている。レギオトラムは2007年8月からカッセル中心街とヴォルフハーゲン、メルズンゲン、ヴァーブルク (ヴェストファーレン)、ホーフガイスマー、シュヴァルムシュタット=トライザを結んでいる。 郡北部では、バート・カールスハーフェンでゾリング鉄道が、フェルナヴァールスハウゼンでゲッティンゲン - ボーデンフェルデ線が利用できる。さらに多くのバス路線が、この郡に属す市町村とカッセル市とを結んでいる。 空港カッセル=カルデン空港はカッセルの北約 17 km に位置する。2011年に空港の新築工事が始まった。新しいカッセル=カルデン空港の完成は2013年の予定である。 市町村
引用
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