オーデン大門ビル
オーデン大門ビル(オーデンだいもんビル)は、三重県津市大門254にある建築物。旧称は四日市銀行津支店(よっかいちぎんこうつしてん)。登録有形文化財。大門商店街にある。古典的で重厚な昭和初期の銀行建築であり、古代ギリシア建築を模した4本のイオニア式オーダー(円柱)が特徴である[3][2]。 歴史1928年(昭和3年)頃、四日市銀行(現在の三十三銀行)津支店として建設された。1930年(昭和5年)から1935年(昭和10年)まで四日市銀行として営業していた[4]。 1941年(昭和16年)には四日市銀行が建物を売却した。太平洋戦争末期の津空襲では津市中心部が焼け野原になったが、この建物は大門周辺で空襲を乗り越えた数少ない建造物とされる[4][2][5]。1958年(昭和33年)まで住友生命津支部などとして使用された。また、戦後は酒類販売店、画廊、毛糸販売店などとなった[4]。 2010年(平成22年)10月18日、オーデン大門ビルにカフェ「ヒラソル」などの「にぎわいプラザin大門」がオープンした[6]。津市が出資するまちづくり津夢時風が実施し、三重大学の学生が運営する[6]。2011年(平成23年)7月11日にはにぎわいプラザに主婦らによるコミュニティレストラン「O+」(オープラス)が開店した[7]。2013年(平成25年)10月19日、建物内に子育て支援センターの大門いこにこ広場がオープンした[8]。 2018年(平成30年)5月10日、登録有形文化財に登録された[1][2]。同年には大門商店街(大門通り)の鉄骨造の全蓋式アーケードが撤去され、建物の全容が見渡せるようになった[5]。 建築2018年(平成30年)に全蓋式アーケードが撤去された大門商店街(大門通り)に東面している。登記簿などの資料がなく、建築に関与した設計士や建築会社は不明である[2]。建物の所有者は不動産管理会社の株式会社オーデン[5]。 鉄筋コンクリート造2階建であり、屋上に塔屋と煙突が付いている[1]。正面には古代ギリシア建築を模したイオニア式オーダー(円柱)が4本並んでおり、中央玄関の上部にはペディメントが据えられている[1][2]。昭和初期の銀行建築の好例とされる[2][5]。 脚注
外部リンク
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