オオミズアオ
オオミズアオ(大水青、学名 Actias aliena、旧学名 Actias artemis[1])は、チョウ目・ヤママユガ科に分類されるガの一種。日本では北海道から九州にかけて、国外では朝鮮半島,中国,ロシア南東部[2]に分布し、平地から高原まで生息域は広い。種名にギリシア神話のアルテミスが使われている。本種の日本産の学名は Actias artemis から Actias aliena に訂正されている[1][3][4]。古い一名としてユウガオビョウタンと呼ばれていた[5][6]。 幼虫の色彩はイラガの幼虫に似ている。 特徴大型で白に近い薄緑色をしたガで、成虫の開帳は80 - 120 mmほど。前翅は三角形にとがり、後翅は後方に伸びて尾状になる。前翅の前縁は褐色になり、前翅と後翅にはそれぞれ中央に丸い斑紋が1個ずつある。触角は櫛歯状で、雄でははっきりとよく発達する。 出現期は4 - 8月頃。初夏と夏の2回発生し、蛹で越冬する。 幼虫は緑色のイモムシで、節ごとに毛の束が少しだけ出る。モミジ、ウメ,サクラ,リンゴなどバラ科、ブナ科、カバノキ科ほか多くの樹木[7]の葉を食べる。サクラの葉を食べるため、都心のビル街の街路樹などでも見かけることがある。 成虫は口が退化していることもあり、物を食べたり飲んだりすることはない。 近縁種ヤママユガ科では比較的普通で、色が独特なので目を引く種であるが、以下の非常に似た種があり、混同されることも多い。
写真
脚注
参考文献
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