エンジェルボール
『エンジェルボール』1~4巻は飛騨俊吾によって書かれた小説。飛騨俊吾のデビュー作。 概要あらすじ広島カープを舞台とする物語。 主人公、寺谷和章は広島県因島で息子2人と暮らすバツイチトラック運転手。 交通事故をきっかけに謎の天使から“思いのままに飛んでいく魔球”を授かる。 子供の頃の夢を叶えるために広島カープの入団テストを受け、広島カープの守護神となる。 広島カープの守護神としての苦悩や野球愛、魔球の秘密、家族の愛など、老若男女楽しめる長編エンターテイメント小説。 受賞歴ランキング
出版経緯
電子書籍で高評価を得ると、紙の書籍による商業出版を望むようになり、いくつかの出版社に、作品の評価と簡易製本した原稿を持ち込んだ。しかし、いずれの出版社からも出版にあたり大幅な量の原稿の削減を求められた。周囲から商業出版のチャンスと捉えて出版社の要求に応じるべきとの声もある中、作品の本質を代償にはできないことから話をすべて断った。 2014年6月、小説としての出版は不可能と判断し、青年漫画を刊行する双葉社に漫画の原作として持ち込んだ。 本来、原稿の持ち込みを受け付けていない双葉社であったが、たまたま漫画担当で同社編集局次長のS[注 2] の目に留まる。Sは作品を一読後、小説としての出版の可能性を模索すべく、文庫編集部の副編集長Oに相談をした。 当時多忙を極めていたOは、素人の長編の原稿を預かることを大変負担に思い、「いつ読めるかわからない」とSに返答した。しかしたまたまその日、帰宅の電車の中で読む本がなかったOは、預かった原稿を軽い気持ちでカバンに入れて会社を出た。 断る理由を探しながら読み始めたOであったが、衝撃を受ける。物語の世界に引き込まれ、最寄り駅についても読むことを止められず、ホームのベンチに座って駅が閉まるまで読み続けてしまった。 その後、OとSは、この本をベストセラーにしなくてはならないと決め、無名の新人が文庫4冊でデビューするという前代未聞の企画が立ち上がった。 2015年5月、エンジェルボール1巻2巻、翌6月に3巻4巻を出版[注 3]。 舞台2017年版2017年に劇団SWITCHが「赤魂」のタイトルで舞台化。広島県民文化センターで2017年1月6日〜5回公演。 主催:RCC文化センター 2018年版2018年に演劇集団キャラメルボックスがタイトル変更なく『エンジェルボール』として舞台化。2018年7月6日から16日までサンシャイン劇場、7月20日から22日まで京都劇場、7月25日に広島のアステールプラザで演劇集団キャラメルボックスによって計17回上演される。
2019年版(延期)2019年にも演劇集団キャラメルボックスによる『エンジェルボール〜最期の一球〜』が予定されていたが、2019年5月31日に演劇集団キャラメルボックスは活動休止と、2019年に予定されていた『エンジェルボール』続編の公演延期を発表 脚注注釈出典
外部リンク
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