エセル・ケータハム
エセル・ケータハム(英: Ethel Caterham, 1909年8月21日 - )は、イギリス・ハンプシャー在住の長寿の女性。スーパーセンテナリアン。エドワード7世治世下に生まれた人物としては、最後の生存者である[1][2]。2024年8月19日にマリア・ブラニャス・モレラが死去して以来、ヨーロッパ最高齢となっている[3]。また、2024年8月27日にシャーロット・クレッチマンが死去して以来ヨーロッパでは1900年代生まれ最後の生き残りとなっている。 来歴1909年8月21日にハンプシャー州シプトン・ベリンジャーで8人兄弟の2人目として誕生[4]。ケータハムの姉、グラディス・バビラス(1897年-2002年)は104歳の長寿を全うしている[1]。1927年、18歳でイギリス領インド帝国へ赴き、21歳までイギリス陸軍軍人家族のオペアとして従事した[4][5]。1931年にイギリスに帰国後、ケータハムは陸軍のディナーパーティーで後の夫となるとノーマン(1905年-1976年)と出会う。ノーマンが聖歌隊を務めていたソールズベリー大聖堂で挙式を挙げた[1][4]。ノーマンはイギリス陸軍給与隊の中佐となる。夫婦は香港とジブラルタルに駐留する前にハーナムに住んでいた。香港にいる間、ケータハムは英語を学ぶための保育園を設立。夫がジブラルタルに駐留中に2人の娘を儲けた[4]。夫のノーマンは1976年に他界。 ケータハムは97歳まで車の運転を続けていた[6]。100歳の頃にはコントラクトブリッジを嗜んでいた。存命中には2人の娘に先立たれている。次女のアンが2020年2月に癌で他界するまで、アンの家で過ごしていた[6]。ケータハムは娘達の死後、サリー州アッシュベールの老人ホームに入居したが、後にライトウォーターの老人ホームに入居。 2020年にCOVID-19に感染したが、後に回復[7]。2020年8月、111歳の誕生日に迎えた際にケータハムが暮らす老人ホームの元へ、居住地域のサリーヒース市長が訪れた[8]。111歳の誕生日の直前に、ケータハムとその孫娘はBBCラジオのインタビューを受け、長寿の秘訣として「私の歩幅、高低を取ることである」と述べた[8]。 2022年10月7日、ローズ・イートンの死後、ケータハムはエドワード7世の治世下に生まれた最後の生存者となる[1][7][9]。 2024年8月21日、115歳の誕生日を迎え、この年齢に達した3人目のイギリス人となる。115歳に達した記録は25年前の1999年のアニー・ジェニングス以来であった[10]。 同年8月30日、アニー・ジェニングスの記録を上回り、シャーロット・ヒューズに次ぐイギリスで歴代2番目の記録保持者となった。 脚注出典
|