エウシュリー
エウシュリー (Eushully) は、株式会社エウクレイアのアダルトゲームブランドである。北海道の札幌市に拠点を置く。姉妹ブランドに「アナスタシア (Anastasia) 」がある。 沿革
チームカラー自他共に認める「大艦巨砲主義」ゲームメーカーである。主にRPGやシミュレーションRPGを製作しているが、一周(一回)のプレイで40時間を越えるシナリオ、登場するアイテム(拾得・売買・合成含む)の多さなど、やり込み要素が強い作品が多い。そのためか、1年にゲームソフト1本を製作するのが精一杯という状況である。2009年からはゴールデンウイーク向けに毎年4月末に発売している。 しかしながら、製作するゲームのほとんどがRPGやシミュレーションRPGであるというスタイルは、アダルト「ゲーム」と銘打ってはいるものの、ほとんどが「紙芝居」とも揶揄されるアドベンチャーゲームで占められている18禁ゲーム業界では特異な存在である。 エウシュリー、及びアナスタシアのゲームシステムは、「萌えゲーアワード」(旧美少女ゲームアワード)で2006年度〜2010年度のプログラム賞を受賞した[1][2][3][4][5][6]。この実績と個人的な親交もあって、同業界のCIRCUSからヴァルキリーコンプレックスの監修を請け負っている[7]。 エウシュリーの製作するゲーム作品は「ディル=リフィーナ」(古代エルフ語で「二つの回廊の終わり」という意味を持つ)という架空のファンタジー世界の、特にラウルバーシュ大陸と呼ばれる場所を舞台にしたものがほとんどであり、「空帝戦騎」や同社別チームのアナスタシア製作の各タイトルとは異なる世界を舞台にしている。 なお、エウシュリーはゲーム性の強さゆえユーザからも成人向け作品であることを忘れられることもあり、ある作品からHシーンスキップ機能を入れたところ評判となり、2024年8月30日発売予定の『百千の定にかわたれし剋』ではHシーンをアペンドデータとして別売りする方針が立てられた[8]。 マスコットキャラクターゲーム2周目(まれに1周目またはアペンドから)から出てくるマスコットキャラクター。『蒼海の皇女』など登場しない作品もあり、『創刻のアテリアル』以降では該当マスコットキャラクターの声優が使われないためか登場しなくなっていた時期もあった(しかし、2014年の「天秤のLa DEA。戦女神MEMORIA」で全員揃い踏みで再登場)。ちなみに、ゲームによってマスコットキャラクターの役割は様々。
作品一覧
※ 備考欄の「廉」は廉価版、「ダ」はダウンロード版、「ア」はアペンドディスク(またはアペンドデータ)があることを示す。 2ヵ年計画2004年7月より、「2ヵ年計画」と銘打って、2年間で「空帝戦騎」、「冥色の隷姫」、「峰深き瀬にたゆたう唄」、「戦姫 EPISODE-4(開発コード)」の計4本のゲームソフトを世に送り出す計画を展開した。しかし、結果は上述の「作品一覧」に照らし合わせればわかる通り、2年間で発売2本(開発中1本)というものだった。 これには幾つかの理由が存在する。当時のエウシュリーは少人数の製作チームであり、手の掛かるプログラム等を外注で賄っていた。しかし、2ヵ年計画中に外注先の会社が大幅なリストラを行い、多くの人員が解雇されるという事態が起こった。その際に、そのリストラされた人員の一部を受け入れ、エウシュリーは有限会社エウクレイアへと移行することとなる。もともとのチーム自体が大作を作成するには明らかに人数不足であったため、移行以前よりも製作、進行を自由に行う事が出来るようになった。が、結果としてエウクレイアの発足、新たな体制での開発を行うための下準備等、開発外の事に多くの時間が割かれてしまい、上記のような結果となった。 現在のエウクレイア(エウシュリー+アナスタシア)はエウシュリー時代よりも早いスピードで開発を進めており、当初発表された4本のうち最後のタイトルとなった「戦女神VERITA」(開発コード:戦姫 EPISODE-4)については、2010年4月に発売となった。 スタッフ
元スタッフ脚注
関連項目外部リンク
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