『エイム・アンド・イグナイト 』(Aim and Ignite )は、アメリカ合衆国のインディー・ポップ・バンドであるFUN. のデビュー・スタジオ・アルバム[ 4] 。2009年8月25日にNettwerk Records から発売された[ 5] [ 6] [ 3] 。プロデュースはスティーヴン・マクドナルド (英語版 ) 。アルバムには先行シングルである「アット・リースト・アイム・ノット・アズ・サッド(アズ・アイ・ユースト・トゥー・ビー)」や「オール・ザ・プリティー・ガールズ」を含む全10曲が収録された。
アルバム発売の翌年9月14日にはデラックス・エディションが配信限定で発売され、2014年8月25日には期間限定で無料ダウンロードが開始された。また、2012年10月31日に3曲のボーナス・トラックを追加収録した日本盤が発売された[ 7] [ 8] 。
制作背景と構成
2008年2月4日、ネイト・ルイス が公式サイト上でザ・フォーマット (英語版 ) の解散を発表[ 9] 。それからまもなくしてルイスは、スティール・トレイン (英語版 ) のジャック・アントノフ とアナサロ のアンドリュー・ドスト に電話をかけ、ニューヨーク行きの片道切符を買いアントノフとドストに会いに向かった。その週の終わりにFUN.が結成された[ 10] 。その後プロデューサーにスティーヴン・マクドナルド (英語版 ) 、アレンジャーにロジャー・ジョセフ・マニング・ジュニア を迎えて本作が制作された[ 11] 。収録曲の一部は最終的に破棄されたザ・フォーマットの3作目のアルバム用に用意された楽曲で、作詞作曲者として同バンドのメンバーだったサム・ミーンズ (英語版 ) も含まれている[ 12] 。
『オールミュージック 』は、エレクトリック・ライト・オーケストラ やスライ&ザ・ファミリー・ストーン 、クイーン (ボーカル・アレンジ)、ビートルズ (ストリングスの使用)からの影響について言及している[ 13] 。
リリースとプロモーション
2009年4月20日、FUN.はメーリングリスト登録者を対象に「アット・リースト・アイム・ノット・アズ・サッド(アズ・アイ・ユースト・トゥー・ビー)」の無料ダウンロードを提供。同日には8月にNettwerk Records からデビュー・アルバムを発売することを発表した[ 14] 。翌日から6月4日にかけてマンチェスター・オーケストラ (英語版 ) のアメリカツアーに同行[ 15] 。5月19日にアルバムタイトルと収録曲を発表[ 16] 。8月13日から26日にかけてハローグッバイ のライブツアーにリンベック (英語版 ) 、マイ・フェイヴァリット・ハイウェイ (英語版 ) とともに同行[ 17] 。アルバム発売の翌年9月14日にはデラックス・エディションが配信限定で発売され、新曲「ステッチ・ミー・アップ」や「ウォーキング・ザ・ドッグ」のリミックス・バージョンを含むボーナス・トラックが追加収録された[ 18] [ 19] 。
アルバムからのシングルとして、2009年5月12日に「アット・リースト・アイム・ノット・アズ・サッド(アズ・アイ・ユースト・トゥー・ビー)」[ 20] 、8月11日に「オール・ザ・プリティー・ガールズ」[ 21] 、2010年11月22日に「ウォーキング・ザ・ドッグ」[ 2] が発売された。
アルバム発売から丸5年となった2014年8月25日には期間限定で無料ダウンロードが開始された[ 22] [ 23] 。
評価
『AbsolutePunk.net 』のドリュー・ベリンガーは、「ポップ・アルバムのあるべき姿」「2009年の最も重要なポップ・アルバム」と評した[ 24] 。『オールミュージック 』は、アルバムについて「革新的だが、最高な形」とし、ルイスの歌詞について「曲を明るい雰囲気とともに明るく愉快に保ったまま機知にあふれたアプローチで、人生の全体像を追究している」と評した[ 13] 。
『ポップマターズ 』のエステラ・ハンは、『エイム・アンド・イグナイト』を「控えめに言ってもかなり独創的」と見なす一方で、「ザ・フォーマットの最後の作品には遠く及ばない」と批判した[ 3] 。『Popdose』のケン・シェーンは、本作を「面白くて、並外れた」アルバムと見なし、バンドの「ソングライティング」や本作に収録の複数の楽曲を称賛した。その一方で「気取った」楽曲制作を批判し、「もっとすっきりとさせた形でバンドの曲を聞きたかった」と述べた[ 28] 。
収録曲
iTunesボーナス・トラック # タイトル 作詞・作曲 時間 11. 「ステッチ・ミー・アップ」(Stitch Me Up) ネイト・ルイス アンドリュー・ドスト ジャック・アントノフ 4:05 12. 「ウォーキング・ザ・ドッグII」(Walking the Dog II) 4:31 13. 「テイク・ユア・タイム(カミング・ホーム) [Acoustic]」(Take Your Time (Coming Home) (Acoustic)) 3:57 14. 「ウォーキング・ザ・ドッグ(RACミックス)」(Walking the Dog (RAC Mix)) 4:30 15. 「オール・ザ・プリティー・ガールズ(RACミックス)」(All the Pretty Girls (RAC Mix)) 4:25 合計時間:
63:53
日本盤ボーナス・トラック # タイトル 作詞 作曲・編曲 時間 11. 「ウォーキング・ザ・ドッグ [ライヴ・アンド・アコースティック]」(Walking the Dog [Live&Acoustic]) 3:24 12. 「オール・ザ・プリティー・ガールズ [ライヴ・アンド・アコースティック]」(All the Pretty Girls [Live&Acoustic]) 4:09 13. 「アット・リースト・アイム・ノット・アズ・サッド(アズ・アイ・ユースト・トゥー・ビー) [ライヴ・アンド・アコースティック]」(At Least I'm Not as Sad (As I Used to Be) [Live&Acoustic]) 5:43 合計時間:
55:41
クレジット
※出典[ 29]
FUN. (ジャック・アントノフ 、アンドリュー・ドスト 、ネイト・ルイス ) – 演奏
ジェイソン・ソー – トロンボーン (M4, M6, M8)
ダブル・G – サクソフォーン (M5, M8)
ララ・ウィックス – オーボエ (M4)
フィル・パルラピアーノ – アコーディオン (M1)
マイク・ホイットソン – ヴィオラ (M5, M6, M9)
アイナ・ホイットソン – ヴィオラ(M5, M6, M9)
ティモシー・ルー – チェロ (M5, M6, M9)
ヴァネッサ・フリーバーン=スミス (英語版 ) – チェロ(M1, M2, M4, M6)
ニール・ハモンド – ヴァイオリン & チェロ(M1 - M6, M9)
ジョン・オライリー – ドラム (M7とM9を除く)
スティーヴン・マクドナルド (英語版 ) – ベース (M2とM9を除く全曲)、ボーカル(M4, M10)、プロデュース 、エンジニア 、ミキシング
ロジャー・ジョセフ・マニング・ジュニア – カリオペ (英語版 ) (M1)
クリストファー・バウティスタ – トランペット (M1, M8)
コニー・コーン – ボーカル (M2, M8, M10)
イーダ・レルム – ボーカル(M2, M8, M10)
アンナ・ワーロンカー (英語版 ) – ボーカル(M1, M5)
ブラッド・ヴァンス – マスタリング
チャート成績
脚注
出典
^ Morgado, Allegra (24 March 2016). "Albums you should have listened to: fun. • Aim and Ignite" . Fulcrum . The Fulcrum Publishing Society. 2016年3月24日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2024年7月8日閲覧 。
^ a b c d "fun. – The Gambler (Acoustic)" . Werk.re . Glasswerk. 18 May 2010. 2024年7月8日閲覧 。
^ a b c d Hung, Estella (17 November 2009). "fun: Aim and Ignite (Album Review)" . PopMatters . PopMatters Media. 2022年3月7日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2024年7月8日閲覧 。
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^ "世界中で大ブレイク!!今、最もPOPで旬なFUN.のデビュー・アルバム『エイム・アンド・イグナイト』がリリース!" . Warner Music Japan. 2022年1月26日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2024年7月9日閲覧 。
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外部リンク