ウォーレン郡(英: Warren County)は、アメリカ合衆国ミズーリ州の東部、ミズーリ川の北岸に位置する郡である。2010年国勢調査での人口は32,513人であり、2000年の24,525人から32.6%増加した[2]。郡庁所在地はウォーレントン市(人口7,880人[3])であり、同郡で人口最大の都市でもある。ウォーレン郡は1833年1月5日に組織化され、郡名はアメリカ独立戦争のバンカーヒルの戦いで戦死したジョセフ・ウォーレン将軍に因んで名付けられた。
ウォーレン郡はセントルイス大都市圏(英語版)に属している。マーサズビルから東にセントチャールズ郡に入る地域には多くのブドウ園があるので、郡内を横切るミズーリ州道94号線は「ミズーリ・ヴァインシュトラーセ」と呼ばれている。ウォーレン郡はミズーリ・ラインランドに入っており、ミズーリ川の両岸に賞を獲得するようなワイン醸造所が並んでいる。
地理
アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は437.74平方マイル (1,133.7 km2)であり、このうち陸地431.31平方マイル (1,117.1 km2)、水域は6.43平方マイル (16.7 km2)で水域率は1.47%である[4]。
主要高規格道路
隣接する郡
人口動態
人口推移
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年 |
人口 |
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%±
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1900 | 9,919 | | — |
1910 | 9,123 | | −8.0% |
1920 | 8,490 | | −6.9% |
1930 | 8,082 | | −4.8% |
1940 | 7,734 | | −4.3% |
1950 | 7,666 | | −0.9% |
1960 | 8,750 | | 14.1% |
1970 | 9,699 | | 10.8% |
1980 | 14,900 | | 53.6% |
1990 | 19,534 | | 31.1% |
2000 | 24,525 | | 25.6% |
2010 | 32,513 | | 32.6% |
以下は2000年の国勢調査による人口統計データである。
基礎データ
- 人口: 24,525人
- 世帯数: 9,185 世帯
- 家族数: 6,888 家族
- 人口密度: 22人/km2(57人/mi2)
- 住居数: 11,046軒
- 住居密度: 10軒/km2(26軒/mi2)
人種別人口構成
先祖による構成
- ドイツ系:41.4%
- アメリカ人:13.8%
- アイルランド系:10.2%
- イギリス系:7.0%
年齢別人口構成
- 18歳未満: 26.9%
- 18-24歳: 7.6%
- 25-44歳: 28.8%
- 45-64歳: 23.7%
- 65歳以上: 13.0%
- 年齢の中央値: 37歳
- 性比(女性100人あたり男性の人口)
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世帯と家族(対世帯数)
- 18歳未満の子供がいる: 34.7%
- 結婚・同居している夫婦: 62.2%
- 未婚・離婚・死別女性が世帯主: 8.9%
- 非家族世帯: 25.0%
- 単身世帯: 20.8%
- 65歳以上の老人1人暮らし: 8.8%
- 平均構成人数
収入
収入と家計
- 収入の中央値
- 世帯: 41,016米ドル
- 家族: 46,863米ドル
- 性別
- 男性: 36,315米ドル
- 女性: 23,443米ドル
- 人口1人あたり収入: 19,690米ドル
- 貧困線以下
- 対人口: 8.6%
- 対家族数: 6.4%
- 18歳未満: 10.5%
- 65歳以上: 10.4%
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都市と町
- アスペンホフ
- ダッツォー
- フォリステル
- インスブルック
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政治
地方
ウォーレン郡の地方レベルでは共和党が完全に政治を支配しており、郡の選挙で選ばれる役職を独占している。
国政
大統領選挙の結果
年
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共和党
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民主党
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その他
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2008年
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55.69% 8,675
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43.05% 6,705
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1.26% 196
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2004年
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58.69% 7,883
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40.66% 5,461
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0.66% 88
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2000年
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55.67% 5,979
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42.12% 4,524
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2.21% 237
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1996年
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43.78% 3,768
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40.00% 3,443
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16.22% 1,396
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大統領選挙のレベルでは準郊外地域と同様に、共和党支持の傾向がある。1992年に、ビル・クリントンが相対多数で制したのが、民主党候補がウォーレン郡を制した最後の選挙となっている。
ウォーレン郡は州北東部、田園と準郊外が大半である地域と同様、社会的にまた文化的に保守的であり、それが共和党支持の傾向に影響している。2004年の州民投票では、結婚を男と女の結合として定義する州憲法改正案をウォーレン郡は75.87%という圧倒的多数で賛成した。州全体でも71%の賛成で可決し、ミズーリ州は同性結婚を禁止する最初の州になった。2006年の州民投票では、胚性幹細胞の研究を予算化し、合法化する憲法改正案が掛けられたが、ウォーレン郡では53.23%が反対した。州全体では51%の賛成と辛うじて改正が成立し、胚性幹細胞の研究を最初に認めた州の1つになった。郡民は伝統的に社会問題に保守的であるが、最低賃金の増加のような人民主義的施策は支持する傾向にある。やはり2006年の州民投票で最低賃金を時間あたり6.50ドルに増やす命題については、ウォーレン郡では77.48%が支持した。この命題は州内のどの郡でも支持され、75.94%が賛成した。
2008年大統領予備選挙
2008年の大統領予備選挙で、ウォーレン郡は共和党のジョン・マケインと民主党のヒラリー・クリントンを選んだ。民主党の予備選挙ではヒラリー・クリントンが1位となり、さらに共和党予備選挙で各候補に投じられた票数よりも多かった。
脚注
外部リンク
座標: 北緯38度46分 西経91度10分 / 北緯38.77度 西経91.16度 / 38.77; -91.16