ウォーム・ボディーズ
『ウォーム・ボディーズ』(原題:Warm Bodies)は、2013年のアメリカ合衆国の恋愛・ゾンビ・コメディ映画。ジョナサン・レヴィン監督による4作目の長編映画で、出演はニコラス・ホルト、テリーサ・パーマーなど。原作はアイザック・マリオンの小説『ウォーム・ボディーズ ゾンビRの物語』(日本では2012年9月6日に小学館から発売。ISBN 9784094087437)。ウィリアム・シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』をもとにしており[3]、主人公とヒロインの名前もそれに由来している。 ストーリー生者の肉を喰らうゾンビやそのなれの果てであるガイコツが蔓延る終末世界、生き残った人々は高い壁による砦を築いてその内側に逃れ、暮らしていた。廃空港の廃航空機に住み着いていたゾンビの青年R(アール)はある日、ゾンビとしての食欲に突き動かされて仲間たちと共に街へ出たところ、物資の調達に出ていた人間たちを襲って青年ペリーの脳を喰らうが、それがもとで彼の元彼女ジュリーに恋をしてしまい、廃航空機へ連れ帰る。 他のゾンビたちからジュリーを救ったり、レコードで音楽を聴いて落ち着くRに彼女も徐々に心を開くなど、2人の関係が次第に特別なものとなるにつれ、Rは人間の心を取り戻してゆく。そして、2人の関係はゾンビの世界と人間の世界に大きな変化をもたらすこととなる。 登場人物※括弧内は日本語吹替。
ゾンビ謎のウイルスに感染し、生者の肉を喰らう生ける屍と化した者たち。肉体の腐敗が浅い者は走れるほど身体能力が高く、近接戦闘でも痛みを感じず生者を圧倒できる腕力を持つが、腐敗の進行に伴って動作は遅くなる。また、脳にはわずかながら生前の記憶や理性を有しており、単語を発する程度に低下した会話と共に生前の行動(空港の検問など)を遅々と繰り返すが、こちらも腐敗の進行に伴ってそれらの消失と共に食欲のみが残り、ついには自分の表皮すら剥がして喰らった結果、後述のガイコツと化してしまう。 好物は生者の脳であり、喰らうことによってその記憶を追体験できるが、Rは生前の記憶や理性を一般のゾンビより濃く残していた(ゾンビ化への葛藤や他のゾンビへの嫌悪なども、モノローグで描かれる)ため、ジュリーへの愛情がゾンビとしての食欲を凌駕して会話が向上し、肉体も鼓動して生者と同じ血を流したり痛みを感じる生気を取り戻すなど、変化が生じることとなる。まもなく、Rの変化はMたち一般のゾンビたちにも、同様の変化をもたらしていく。 ガイコツゾンビのなれの果て。骨と皮だけの痩せ細った醜悪な姿であるが、ゾンビ当時から引き継いだ身体能力に加えて高い俊敏性で生者を襲って喰らうことから、ゾンビ以上の脅威として警戒されているほか、Rにも一般のゾンビ以上に嫌悪されている。 生前の記憶や理性を取り戻すことは無いため、最終的には共闘した生者とゾンビによって駆逐されていき、わずかに残った個体も腐敗の進行に伴って自壊することとなる。 サウンドトラック
評価Rotten Tomatoesでは、77%のフレッシュと高評価であった。Entertainment WeeklyのLisa Schwarzbaumは、「トワイライトシリーズが大好きな人も、また大嫌いな人も楽しめる映画である」と評した。また、Hollywood & FineのMarshall Fineは、「ホルトの甘く澄んだ繊細そうで表情豊かな瞳が、ゾンビという存在に新たな深みを与えた」と、ホルトの存在感を絶賛した。 その他日本公開に合わせ、さまざまなコラボレーションが実施された。オムライス専門店「ポムの樹」[4]や、コンセプトレストラン「アルカード」[5]などでは、ゾンビをイメージしたタイアップメニューを販売した。 小説『ウォーム・ボディーズ ゾンビRの物語』のタイトルで、2012年9月6日に小学館から発売された。著:アイザック・マリオン / 訳:満園真木 / ISBN 9784094087437 出典
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