イン・ザ・シティ
「イン・ザ・シティ」 (In the City) は、イギリスのロックバンド、ザ・ジャムのデビューシングルである。 概要同名アルバム『イン・ザ・シティ』からのシングルカットとして、1977年4月29日にリリースされ、6月に全英シングルチャートの40位に到達した[1]。この曲以降18曲連続でシングルトップ40に入った、始まりの曲である。 この小さなヒットでザ・ジャムは全英への顔見せを果たした。またこの曲はザ・ジャム初期曲の根幹をなすポール・ウェラーの若者賛歌 —イギリスの若者のモッズ祭り— である。 これらの曲はモッズリバイバルへの触媒となった。 音楽的には、この曲は初期ザ・フーの影響を受けたモッズ/パンク(エネルギーと姿勢はパンク世代にアップデートされているが)で、ファーストアルバムの脈となっている。「イン・ザ・シティ」はコード進行と詞の内容をザ・フーのあまり知られていない同名曲(1966年の「アイム・ア・ボーイ」のB面曲。その後CDで再発売された『ア・クイック・ワン』にもボーナストラックで収録)から借りている。この曲のイントロの駆け降りるベースラインは、数か月後にリリースされたセックス・ピストルズの「さらばベルリンの陽」(Holidays In The Sun) に似ている。 歌詞は、ウェラーが「ヤング・イデア」と呼んだ大都市の若者への称賛であり、これはウェラーのパンクムーブメントへの楽天主義を反映している。 また "police brutality" からの引用「街には多くの制服を来た男がいる/彼らに人を殺す権利を持たないことを望む」も含まれる。 このシングルは3度のトップ40を獲得した唯一のシングルである(僅かなところで4度にはならなかった)[2]。 脚注 |