イググ(Igugu)とはオーストラリア生産、南アフリカ共和国調教の競走馬、繁殖牝馬。主な勝ち鞍に2011年の南アフリカ牝馬三冠(ハウテンフィリーズギニー(G2)、サウスアフリカンフィリーズクラシック(G1)、サウスアフリカンオークス(G2))、ウーラヴィントン2000、ダーバンジュライなど。
日本語での表記にはイグーグーとするメディアもある[2]。
概要
- 特記事項なき場合、本節の出典はRacing Post[1]
2010年8月26日、ヴァール競馬場でのメイドンプレートでデビューし、1着。続くハンデキャップ競走も勝ち、3戦目のG3競走ジョバーグスプリングフィリーアンドメアチャレンジも勝って3連勝で重賞ウイナーとなる。続く2戦は連続で2着に終わったが、2011年初戦のG2競走ハウテンフィリーズギニーを制すると、G1競走サウスアフリカンフィリーズクラシック、G2競走サウスアフリカンオークスと3連勝し、南アフリカ牝馬三冠を達成した[2][3]。その後もウーラヴィントン2000、シーズン締めくくりのダーバンジュライも制して2010/2011年シーズンを終えた[2][3]。
翌シーズンも初戦のG2競走イピトンベチャレンジ、2012年に入って2戦目のJ&Bメトロポリタンステークスと連勝も休養に入って戦列を離れる[2][3]。休養中はイギリスとモーリシャスで調整が行われていた[3]。約1年後にメイダン競馬場でのバランシーンで戦列に復帰し、直線半ばまで逃げ粘ったものの粘りきれずサッジャーの3着に終わり[2]、「大番狂わせ」とブラッド・ホース誌に報道された[4]。続くジェベルハッタは3番手を進む競馬をするも伸びずサッジャーの6着[2]、ドバイデューティフリーも三度サッジャーの前に屈して5着に終わった。その後はサッジャーとともにクイーンエリザベス2世カップに出走もミリタリーアタックの8着。2013年秋にはイギリスを転戦し、イギリス初戦のリステッド競走ローズマリーステークスでは2着に入ったものの、続くブリティッシュ・チャンピオンズ・フィリーズ&メアズステークスは8頭立ての8着。これが最後の競馬となった。
競走成績
以下の内容は、Racing Post[1]の情報および記載法に基づく。
出走日 |
競馬場 |
競走名 |
格 |
頭数 |
着順 |
騎手 |
斤量(st./lb./kg換算) |
距離 |
タイム |
着差 |
1着(2着)馬
|
2010.08.26 |
ヴァール |
メイドンプレート |
|
12 |
1着 |
R. シモンズ |
8-11(123/55.5) |
芝6f |
1:11.31 |
|
|
0000.09.16 |
ヴァール |
ハンデキャップ競走 |
|
14 |
1着 |
R. シモンズ |
9-1(127/57.5) |
芝1m |
1:34.68 |
|
|
0000.10.09 |
ターフフォンテン |
ジョバーグスプリングF&Mチャレンジ |
G3 |
12 |
1着 |
R. シモンズ |
8-4(116/52.5) |
芝7f |
1:28.07 |
|
|
0000.11.06 |
ターフフォンテン |
オープン競走 |
|
15 |
2着 |
R. シモンズ |
8-10(122/55.5) |
芝7f |
|
|
|
0000.12.04 |
ケニルワース |
ケープフィリーズギニー |
G1 |
11 |
2着 |
A. デルペッチ |
9-2(128/58) |
芝1m |
|
|
|
2011.02.26 |
ターフフォンテン |
ハウテンフィリーズギニー |
G2 |
9 |
1着 |
A. デルペッチ |
9-2(128/58) |
芝1m |
1:37.98 |
|
|
0000.03.26 |
ターフフォンテン |
SAフィリーズクラシック |
G1 |
8 |
1着 |
A. デルペッチ |
9-2(128/58) |
芝1m1f |
1:53.40 |
|
|
0000.04.30 |
ターフフォンテン |
SAオークス |
G2 |
9 |
1着 |
A. デルペッチ |
9-2(128/58) |
芝1m4f55y |
2:34.18 |
|
|
0000.06.04 |
グレイヴィル |
ウーラヴィントン2000 |
G1 |
|
1着 |
A. デルペッチ |
9-2(128/58) |
芝1m2f |
2:02.62 |
|
|
0000.07.02 |
グレイヴィル |
ダーバンジュライ |
G1 |
19 |
1着 |
A. デルペッチ |
8-9(121/55) |
芝1m3f |
2:12.82 |
1馬身 |
(Pierre Jourdan)
|
0000.12.04 |
ターフフォンテン |
イピトンベチャレンジ |
G2 |
|
1着 |
A. デルペッチ |
9-6(132/60) |
芝1m |
1:36.32 |
5馬身1/4 |
(Queen's Bay)
|
2012.01.28 |
ケニルワース |
J&BメトロポリタンS |
G1 |
15 |
1着 |
A. デルペッチ |
9-0(126/57) |
芝1m2f |
2:03.75 |
1/2馬身 |
(Bravura)
|
2013.02.21 |
メイダン |
バランシーン |
G2 |
7 |
3着 |
C. スミヨン |
9-0(126/57) |
芝1m1f |
|
4馬身1/4 |
Sajjhaa
|
0000.03.09 |
メイダン |
ジェベルハッタ |
G1 |
10 |
6着 |
A. デルペッチ |
8-9(121/55) |
芝1m1f |
|
3馬身1/2 |
Sajjhaa
|
0000.03.30 |
メイダン |
ドバイデューティフリー |
G1 |
14 |
5着 |
A. デルペッチ |
8-9(121/55) |
芝1m1f |
|
2馬身3/4 |
Sajjhaa
|
0000.04.28 |
沙田 |
クイーンエリザベス2世カップ |
G1 |
14 |
8着 |
A. デルペッチ |
8-10(122/55.5) |
芝1m2f |
|
5馬身 |
Military Attack
|
0000.09.27 |
ニューマーケット |
ローズマリーS |
L |
11 |
2着 |
P. コスグレーヴ |
9-0(126/57) |
芝1m |
|
3/4馬身 |
Zurigha
|
0000.10.13 |
アスコット |
英チャンピオンズ・F&MS |
G1 |
8 |
8着 |
P. コスグレーヴ |
9-0(126/57) |
芝1m3f211y |
|
14馬身1/4 |
Seal of Approval
|
引退後
引退後は繁殖牝馬となった。
産駒一覧
生年 |
馬名 |
性 |
毛色 |
父 |
馬主 |
管理調教師 |
戦績 |
主な勝利競走 |
供用 |
出典
|
2016年 |
El Misk |
牡 |
鹿毛 |
Dansili |
Sheikh Mohammed Bin Khalifa Al Maktoum |
John Gosden |
8戦3勝 |
|
(現役競走馬) |
[5]
|
血統表
脚注
- ^ a b c d e f g h i j k l m n “Igugu(AUS) form”. Racing Post. 2020年7月2日閲覧。
- ^ a b c d e f “2013 ドバイ ワールドカップデイ 現地取材レポート イグーグー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年7月2日閲覧。
- ^ a b c d “Igugu on Target for Return in Balanchine”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2013年2月19日). 2020年7月2日閲覧。
- ^ “Sajjhaa Upsets Igugu in Record Balanchine Win”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2013年2月21日). 2020年7月2日閲覧。
- ^ “El Misk(GB) form”. Racing Post. 2020年7月2日閲覧。
- ^ a b c d “イグーグー Iguguの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年7月2日閲覧。
外部リンク