アラクリティ (フリゲート)

アラクリティ
基本情報
運用者  イギリス海軍
 パキスタン海軍
艦種 フリゲート
級名 21型フリゲート
前級 14型フリゲート
次級 23型フリゲート
艦歴
起工 1973年3月5日
進水 1974年9月18日
就役 1977年7月2日
退役 1994年5月1日
その後 パキスタン海軍で再就役
現況 2013年退役
改名 バダル
要目
基準排水量 2,750トン
満載排水量 3,250トン (竣工時)
3,360トン (構造強化後)
全長 117m
最大幅 12.6m
吃水 6m
機関 COGOG
主機 タインRM-1Aガスタービン×2基
オリンパスTM-3Bガスタービン×2基
推進 2軸
出力 (RM-1A) 8,500hp
(TM-3B) 50,000hp
最大速力 32ノット (59 km/h)
乗員 177名
兵装 Mk.8 4.5インチ単装砲×1門
エリコンSS 20mm 機関砲×2門
シーキャットSAM4連装発射機×1基
エグゾセMM38SSM単装発射筒×4基
STWS-1 3連装短魚雷発射管×2基
搭載機 対潜ヘリコプター×1機
ウェストランド ワスプ
アグスタウェストランド リンクス
C4ISTAR CAAIS DBA-2 戦術情報処理装置
WSA-4 射撃管制装置
レーダー 992Q型 対空・対水上捜索用
978型 航法用
912型(RTN-10X) 射撃指揮用×2基
ソナー 184M型162M型
電子戦
対抗手段
MEL UAA-1 電波探知装置
コーバス 8連装チャフ・フレア発射機
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アラクリティ(F174, HMS Alacrity)は、イギリス海軍21型フリゲート[1]フォークランド戦争に投入された[1]。イギリス軍を退役後にパキスタンが獲得し、タリク級駆逐艦バダル(Badr)となった[2]

艦歴

1982年5月11日、アルゼンチン軍補給艦「イスラ・デ・ロス・エスタドス」を砲撃により撃沈した[1]。これは、フォークランド戦争における唯一の水上艦同士の戦闘である。

1982年5月1日、ダガーによる1,000ポンド爆弾の至近弾により損傷した。5月10日には、「アロー」と共に209型潜水艦「サン・ルイス」による雷撃を受けたとされているが、この雷撃は失敗している。

1982年5月25日、輸送艦「アトランティック・コンベアー」がアルゼンチン軍のエグゾセ空対艦ミサイルで撃沈された際は、同艦の護衛艦の一隻であった[1]。被弾した同艦に接舷し、消火と生存者の救助に当たっている[1]

1993年9月に、パキスタン海軍で駆逐艦「バダル」(D-184)として再就役した[3]。引き渡し後の改装により、艦対艦ミサイルはハープーンとなり、ファランクスCIWSが装備されるなど、兵装はイギリス艦時代からかなり変化している[3]。同じく再就役した他の21型フリゲート5隻とともに、パキスタン海軍の第25駆逐艦戦隊に配備された[4]

2013年に退役した[2]

脚注

  1. ^ a b c d e 『週刊ワールド・ウェポン No.84』デアゴスティーニ、2004年5月11日、9-12頁。 
  2. ^ a b Commodore Stephen Saunders RN, ed (2015) (英語). Jane's Fighting Ships 2015-2016. Jane's Information Group. p. 608. ISBN 978-071063143-5 
  3. ^ a b 『世界の艦船増刊 第1016集 世界の海軍 2014-2015』海人社、2014年3月17日、92頁。 
  4. ^ 25th Destroyer Squadron”. パキスタン海軍. 2024年12月6日閲覧。