アナザー・カントリー (カサンドラ・ウィルソンのアルバム)
『アナザー・カントリー』(Another Country)は、アメリカ合衆国の歌手、カサンドラ・ウィルソンが2012年に発表したスタジオ・アルバム。 背景イタリア人ギタリスト/プロデューサーのファブリッツィオ・ソッティを迎えて制作された[3]。「ディープ・ブルー」と「レッティング・ユー・ゴー」は作曲、演奏ともにソッティが単独で行ったインストゥルメンタルである[1]。また、マイルス・デイヴィスとの共演で知られるパーカッショニスト、ミノ・シネルも参加している[4]。 曲作りはアメリカのニューオーリンズで行われたが、レコーディングは主にイタリアのフィレンツェで行われた[4]。ウィルソン自身は「今作は世界各国からミュージシャンに集まってもらったから、レコーディング場所がアメリカである必要もなかった」「異国に行くという体験は、今作のコンセプトにもなっている」とコメントしている[4]。 反響・評価アメリカでは総合アルバム・チャートのBillboard 200入りは果たせなかったが、『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートで2位、トップ・ヒートシーカーズで6位、インディペンデント・アルバム・チャートで35位を記録した[5]。一方、ドイツでは総合アルバム・チャートで64位を記録した[2]。 Thom Jurekはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「ちょっとした失策もあるとはいえ、『アナザー・カントリー』はウィルソンの歓迎すべき新局面を示した」と評している[6]。また、John Fordhamは『ガーディアン』紙のレビューで5点満点中3点を付け、「オー・ソレ・ミオ」と「オールモスト・トゥエルヴ」を「彼女に全く合っていない」と批判する一方、「パッション」に関して「傑出した曲」「ウィルソン独特の力強いボーカル、ソッティの優雅な即興、それにバンドの柔和な輝きが均衡を保っている」と評している[3]。 収録曲特記なき楽曲はカサンドラ・ウィルソンとファブリッツィオ・ソッティの共作。
日本盤ボーナス・トラック
参加ミュージシャン
脚注・出典
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