アス・マルカダル
アス・マルカダル(カタルーニャ語: Es Mercadal)またはメルカダル(スペイン語: Mercadal)は、スペイン・バレアレス諸島州のムニシピオ(基礎自治体)。バレアレス諸島のメノルカ島中央部に位置する。カタルーニャ語表記が公式名である。 歴史「Mercadal」はラテン語で市場を意味する「mercatum」に由来する。1232年にアラゴン王ハイメ1世がイスラーム教徒からメノルカ島を征服すると(レコンキスタ)、マヨルカ王ジャウメ2世の治世の1301年には商業センターが設立され、にぎやかな屋外市場が今日に至るまでこの町の魅力となっている。 地理アス・マルカダルはメノルカ島のほぼ中央部に位置する。8のムニシピオ(基礎自治体)からなるメノルカ島において、東側はマオー=マオンと、南側はアラヨールやアス・ミグジョルン・グランと、西部はファレリエスと接している。 メノルカ島の首都マオー=マオンから北西に21km、メノルカ島第2の都市シウタデリャ・デ・メノルカから東に20㎞の距離にある。両都市とは県道Me-1号線で結ばれている。メノルカ島の北岸・南岸からもほぼ等距離の内陸部にあり、北岸のフルネイス地区にはMe-15号線が、南岸のサン・トマス地区にはMe-18号線が通じている。 バレアレス諸島の他地域同様に、気候は典型的な地中海性気候である。年平均気温は摂氏17.1度であり、最寒月の1月の平均気温は摂氏11.5度、最暖月の8月の平均気温は摂氏25.0度である。冬季には夜間や早朝にかけて摂氏5度以下となることがあり、夏季の最高気温は摂氏30度以上となる。 2017年の自治体人口4,788人のうち、2,000人以上が中心地区に住んでいる。経済は農業と観光業が主体である。1991年の国勢調査によると、人口の76.45%がバレアレス諸島州出身、19.37%がスペインの他自治州出身、4.19%はスペイン国外出身だった。2001年の国勢調査によると、スペイン国外出身者は11.2%であり、うち半数はイギリス出身だった。 トーロ山メノルカ島の最高峰である標高357mのトーロ山はアス・マルカダルの自治体域にあり、アス・マルカダル地区の東3㎞の距離にある。トーロ山の山頂には自動車または徒歩で容易に訪れることができ、山頂からはメノルカ島の景色が一望できる。トーロ山のトーロの聖母はメノルカ島全体の守護聖人となっている。毎年7月中旬、カトリックの聖人である聖マルティヌス(サン・マルティン)を称える伝統的な祭礼が開催される。
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