アエロニアン
アエロニアン(英: Aeronian)は、国際層序委員会によって定められた地質学用語である、地質時代名の一つ。4億4080万年前(誤差120万年)から4億3850万年前(誤差110万年)にあたる、シルル紀ランドベリ世を三分した中期である。前の期はランドベリ世の前期ラッダニアン、次の期はランドベリ世後期テリチアン[1]。日本語ではアエロン期とも呼ばれる[2]。 GSSP国際標準模式層断面及び地点(GSSP)はイギリスのウェールズのCwm-coed-Aeronファームの500メートル北である Trefawr Track に位置する[3]。GSSPはTrefawr累層のなだらかに傾斜したブロック状泥岩中に存在する。Trefawr累層は主に貝殻のような多様な動物相に富むほか、複数の群集帯を認めるに足るだけのフデイシも産出する[4]。 日本において南ウラルから報告された Haplotaeniatum tegimentum 放散虫群集は最前期アエロニアン以降から中期テリチアン以前の指標とされている。福井県大野市の野尻から影路にかけて分布する飛騨外縁帯の影路累層からはこの群集に対比できる放散虫化石が産出しており、影路累層も同様の時代の地層であると考えられている[5]。 脚注出典
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