アウクシリア
アウクシリア(ラテン語:Auxilia)とは、帝政ローマにおいて、ローマ軍の正規部隊であるレギオ(軍団)を支援する部隊。日本語では支援軍、補助兵、翼軍などと訳される場合が多い。騎兵を主力とした。アウジリアスと記述している書物もある。 歴史構成アウクシリアは、次の2つに大別され、ローマ市民権を持つ軍団兵からなるレギオとは区別された。 兵種は、レギオがほぼ重装歩兵であるのに対して、アウクシリアは重装歩兵に加えて以下のものも構成された。
騎兵隊の編成は、次のように構成されていた。 同盟部族から供用された騎兵隊が独立したアウクシリア(支援軍)部隊を持つのに対して、異民族の志願兵などはレギオ(軍団)に付属したと考えられている。ここでいう「騎兵」は、ローマの「騎士」階級(エクィテス)とは異なる。 沿革共和政ローマでは当初、騎兵をローマと同盟した部族から構成するのが始まりではあったが、それが紀元前1世紀のガイウス・マリウスによる軍制改革より改めて「アウクシリア」(ラテン語で「助っ人」という意味)としてローマ軍として登録されるようになった。アウクシリアはローマ国境周辺の異民族で構成され、給与をもらう形で25年間在籍するのが通常であった。アウクシリアに在籍する兵士各自は現地で妻を娶ることもできた。 反乱を防ぐため、アウクシリアは兵士を召集した現地より離れた場所で駐在し、プラエフェクトゥスやトリブヌス・ミリトゥムといったレギオーの統率できる権力のある高位の軍人の指揮によって動かされた。補助兵は兵役の最後に金銭を受け取ることが通常ではあったが、代わりにローマ市民権をもらうことができ、その市民権はその子孫も受け継ぐことができた。 関連項目
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