アイル (ゲームブランド)
アイル (AIL) は、株式会社森田商店によるアダルトゲームブランド。本拠は和歌山県和歌山市にある。 概要デビュー作は1993年の『マハ・バラタ』。続く1994年の第2作『スカーミッシュ』までは一般カテゴリのパソコンゲーム作品であったが、1995年の第3作『デュアルソウル』よりアダルトゲームに転向。 最大の特徴として、凌辱や調教などの鬼畜ものが多数を占め、SMやスカトロ、人体改造(刺青やボディピアスなど)を含むアブノーマルな演出がなされる作品が多い。 設立当初は「アイル」としてメインブランドの単独表記だったが、1998年から2013年の作品には「アイル【チーム・〜】」とサブレーベルを併記されていた。この型式は、1998年12月発売の『脅迫 〜終わらない明日〜』(1996年の『脅迫』のリニューアル作)における「アイル【チーム・Riva】」以降、2013年4月発売の『売淫令嬢 〜周芳院櫻子の罪穢〜』 における「アイル【チーム・SOIF】」まで一貫して採用されている。なお、同年8月発売の『復讐の炎は淫獄の闇に燃え ―極悪女にネット公開で制裁を―』以降は、担当プロデューサーの変更に関わらず「アイル」単独表記が採用されている。 関連ブランドとして、他社が制作したアダルトゲーム作品を販売するブランド「あいりゅ」(1999年 - )と、BLジャンルの女性向けアダルトゲームを取り扱うブランド「アイン (ein)」(2001年 - )がある。これら関連ブランドの最新作は、あいりゅが2004年、アインが2007年となっており、2010年代には新作の発表は見られない。それぞれの公式サイトは運営が続けられており、あいりゅ製品は既にロットアップしているが、アイン製品に関しては各販売会社を通じてのダウンロード販売が行われている。 また、DVDプレイヤーズゲーム版に関しては、株式会社アクラスのブランド「アイチェリー」および「プチチェリー」より発売されている。フルプライス商品だった作品はアイチェリーにて、ロープライス商品だった作品はプチチェリーにて取り扱われている。これらコピーライトに関してはサブレーベルには拠らず、すべて「アイル」表記となっている。 作品一覧2000年まで※原則的に初出タイトルのみ掲載。メディア移植版(FD版→CD-ROM版など)・DVDPG版・DL版・廉価版(価格改定版)などは除外。
2001年以降
エピソード「脅迫」名称使用事件2002年、イーアンツのZOOMブランドが発売を予定していたアダルトゲーム『脅迫 〜氷川探偵事務所事件ファイル〜』[2]について、アイルが自社製作ゲームにすでに使用している『脅迫』という名称をタイトルに使用していることから様々な誤解が生じるとして担当弁護士を通して名称の使用中止を求める抗議をした。結果、イーアンツがアイルのゲームとは(アイルとイーアンツに資本関係は全く無いことも合わせて)全く無関係であることを厳密に告知することを条件に上記ゲームは予定通りに発売された。 回収事件2004年発売の『ナース肉体改造カルテ』では不具合(一部のCGにモザイク処理適用漏れ)があったとしてソフトが店頭回収されている[1]。同作品はアイル公式HPの製品一覧からは除外されているが[2]、販売分に関してのサポートは通常通りに行われている[1]。パッケージ版については回収後の再発売は行われなかったが、DL版が2005年から販売されている。 リバ原あき事件2005年8月、アイル所属のディレクター・原画家のリバ原あき(川原亮俊)がファイル共有ソフト「Winny」を使用したことにより暴露ウイルス「Antinny」に感染し、様々な情報が流出した。その中には次回作の企画書や、Winnyでゲームやアニメなど多数のソフトを不法に入手していた痕跡、匿名掲示板「2ちゃんねる」への専用ブラウザによる書き込み履歴などが含まれていた。特に書き込み履歴には、リバ原が匿名の第三者を装って自社や同僚や取引先などを痛烈に批判した書き込み(誹謗中傷・名誉毀損に類する物を多数含む)、自身の作品『脅迫2』を第三者を装って宣伝するといったステルスマーケティング行為、自身の作品『真・瑠璃色の雪』に出演した女性声優の表名義を故意に暴露した内容(契約時の秘匿義務違反)などが残されていた。 リバ原自身は、同社HPのスタッフ日記「電脳報告書」にて同年8月1日付けで謝罪した[3]ほか、アダルトゲーム専門誌『PC Angel』 2006年06月号掲載のコラムに謝罪文を掲載した[注釈 1]。処分後の動向としては、2007年4月に発売の『凌母 -Maternity Insult-』にて原画家リバ原あきとして復帰している。 リバ原あき=さぶろ〜説上記の活動停止と関連して、復帰以前の2006年12月の段階において、既に別名義による活動も行われているという見解がある。 同社の作品『魔ヲ受胎セシ処女ノ苦悦』で初出となる原画家さぶろ〜の名義が、リバ原あきの別ペンネームであることは特に明言されていないが、書籍『Lapis lazuli リバ原あき個人画集』において、さぶろ〜名義の作品『魔ヲ受胎セシ処女ノ苦悦』も併せて収録されており[4][注釈 2]、同一人物とみなされている。 この同一人物説についてリバ原あきやさぶろ〜本人からの公式な説明は今のところ行われていない。 別人説一方では、別名義の同一人物ではなく、完全に別個の人物という見解もある。 原画家としてのさぶろ〜は、他社であるサイバーワークスのTinkerBellブランドでも活動しており、2010年3月18日には別人物であるとの公式発表がなされている[5]。 なお、前述の「リバ原あき事件」より過去の作品において、スタッフクレジットやスタッフルームには「さぶろ〜」名義の使用が確認できる[要出典]。 スタッフとしての初出クレジットは、姉妹ブランド「アイン (ein)」の『JACKIN -ジャックイン-』(2004年8月13日発売)における「CG担当」となっている[要出典]。 2009年以降のリバ原あきとさぶろ〜の原画作品は以下のとおりである。
両者が同一人物であれば、短期間に全く違った絵柄を並行しつつ原画を大量生産をしていることになる。
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関連項目脚注注釈出典
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