りゅうこつ座イプシロン星
りゅうこつ座ε星(りゅうこつざイプシロンせい)は、りゅうこつ座の恒星で2等星。ニセ十字を形成する恒星の1つでもある[5]。りゅうこつ座の中央に位置する。 特徴橙色の主星と青白色の伴星からなる分光連星である。2つの星を合わせた光度は、太陽の6000倍にも及ぶ[5]。 名称ヨーロッパやアラビアから見えないほど南の空に位置していたため、伝統的な名称は存在しない[5]。 船舶や航空機の天測航法でよく用いられる57の恒星のうち、この恒星とくじゃく座α星の2個のみが固有名を持っていなかったため、1930年代にイギリス空軍機用の天測暦を作成するにあたってアヴィオール (Avior) という固有名が与えられた[6]。この言葉が示す意味は不明だが、研究者のパウル・クーニッチは「いるか座β星やほ座γ星のように、誰か Roiva という人物の名前を逆に綴ったものではないか」としている[2]。 2016年7月20日、国際天文学連合の恒星の命名に関するワーキンググループ (Working Group on Star Names, WGSN) は、りゅうこつ座ε星の固有名として Avior を正式に承認した[3]。 脚注注釈出典
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