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はあきゆり(HERCULES)は、東日本フェリーが運航していたフェリー。船名はギリシャ神話の英雄ヘーラクレースに由来する。
概要
三菱重工業下関造船所で建造され、1992年4月15日、直江津 - 岩内航路に就航した[3]。就航前の4月11日には岩内港で就航祝賀式が開催された[4]。本船就航に伴い東日本フェリー日本海航路は「へるめす」のみによる直江津 - 岩内週2往復・室蘭週1往復から岩内・室蘭ともに週3往復に増便された[3]。
1998年にはへるめすの直江津 - 岩内航路転配に伴い大洗 - 室蘭航路に転配され[5]、3代目ばるなの大洗 - 室蘭航路転配に伴い2000年1月16日の大洗着をもって東日本フェリーから引退した。
引退後は海外売船され、ギリシャのアネック・ラインズ(英語版)のKriti Vとなったが[2]、LEFKA ORIと変更されてパトラ - イグメニツァ - コルフ - トリエステ航路に就航した。2005年、イタリア側の発着地をトリエステからベニスに変更。
2012年、Sofoklis V(旧「へるめす」)とともに、韓国のチェジュ・クルーズライン(Jeju Cruise Line)へ売却されANTONIO Lと改名、上海 - 済州島 - 門司航路への投入が予定されていたが、就航することなく韓国で1年間係船された後、2013年にアネック・ラインズに復帰して、船名もLEFKA ORIに戻され、ベラマで係船された。
2014年10月にナティクシスに売却され、2015年からブルースターフェリーに傭船されBLUE GALAXYとして就航[2]、4月15日からピレウス - ハニア航路に就航している。2018年時点では上部・後部デッキが増設された上でピレウス - ソウダ(クレタ島)間に就航[2]。
設計
- 船内(東日本フェリー時代)
- Aデッキ[6]
- Bデッキ[6]
- 特等客室(28室)
- 2等客室(5室)
- 浴室
- ミーティングルーム
- ゲームコーナー
- カードルーム
- 談話室
- Cデッキ[6]
- 1等洋室(24室)
- 1等和洋室(20室)
- 1等和室(5室)
- 2等寝台室(14室)
- エントランスホール
- 案内所
- マリンシアター
- サブエントランス
- ドライバールーム
- ドライバー浴室
- 外観(ANEK LINE時代)
脚注
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 新造船写真集 カーフェリーはあきゆり HERCULES 東日本フェリー株式会社・株式会社ハヤシマリンカンパニー - 船の科学1992年9月号
- ^ a b c d e f 地中海の元日本長距離フェリー最近影 - 世界の艦船2019年1月号
- ^ a b 4月15日から就航 東日本Fの"はあきゅり" - 内航近海海運速報版 1992年2月12日(内航ジャーナル)
- ^ 新造船就航で週3便に増便 岩内-直江津フェリー - 北海道新聞1992年4月13日
- ^ 新ばるな進水 東日本フェリー - 内航近海海運1998年9月号
- ^ a b c 長距離フェリーガイド はあきゆり - ぐるりニッポン船旅ガイド'96(成美堂出版)
外部リンク