なつゲー
『なつゲー』は、NTTコミュニケーションズが運営していたコミュニティサイト。“懐かしいゲーム”すなわちレトロゲームをコミュニティの中核としていたためこの名前がついた。キャッチコピーは「〜懐かしのゲームがオンラインで面白い〜」。 2004年10月4日に正式オープンに移行したが、2006年10月26日には終了のお知らせが出され、翌年の2007年3月30日13:00をもってサービスを終了した。 概要大まかな利用方法は次のとおり。
当初は、懐かしのゲーム「なつゲー」が中心であったが、のちに無料のオリジナルFlashゲーム「ひまゲー」が企画・投入された。また、なつゲースゴロクや、なつゲーCUP、組別対抗戦、川柳などの運営側が主体の各種イベントも実施された。 ユーザー側でも、主に日記や掲示板のコミュニティ機能を活用したユーザー独自のイベントが行われた。 アバター本サービスでは、各ユーザーごとにアバターが設けられている。アイテムの種類は、アバター本体・エフェクト(前後)・背景、各ユーザーのコミュニティスペース用スキンがあり、これらを無料もしくは有料にて入手し、自分のコミュニティスペースに飾り付けることができる。 アバターは各種コミュニティサイトにおいてもよく見られるサービスであるが、本サービスでは「レンタル制」という特徴がある。購入したアバターのアイテムには期限(大体30日〜60日が多い)が設けられており、期限切れになるとそのアイテムは消滅する。 コミュニケーションツール
本サービスにおけるコミュニケーション促進機能として、以下の機能が用意されている。 友達リスト「お気に入り」に入れたユーザーを確認できる機能。ログイン中に他のユーザーに対して「お気に入りに追加」アクションを実行することでリストに登録できる。登録に相手の承認は必要なく、自動的に登録された。 機能友達リストに登録することで、以下のような機能が利用できる。
意義仲の良いユーザーを登録して表示・強調する機能は、SNS等他のコミュニケーションサイトでも名称を変えて見られる機能であり(例:mixiにおける「マイミクシィ」)、ユーザー同士の交流を深める際には有効な機能と言える。 ファンリスト自分を「友達リスト」に登録しているユーザーとそのオンライン状況を一覧できる機能。退会済のユーザーもリストに表示される。 ブラックリスト特定の他ユーザーとの交流を遮断する機能。ログイン中はブラックリストに登録したユーザーが表示されなくなる。また、ブラックリスト登録を受けたユーザーは、ログイン中にブラックリスト登録をしたユーザーのコミュニティスペースにアクセスした際、ブラックリストに登録された旨表示され、閲覧、書き込み、ミニメールの送信などができなくなる。 ただし、ログインせずにスペースを閲覧できたため、閲覧を完全に遮断することは不可能であった。 ミニメールすべてのユーザーに無料で付与される機能のひとつ。 ユーザー同士でのメッセージ交換はもとより運営側からのお知らせ通知、アバターやエフェクト等が他のユーザーからプレゼントされた際の通知など、ユーザー側・運営側双方で活用された。 ミニメールが届いている場合、ログイン後のトップページで通知される。メッセージの内容はログインしないと閲覧できなかったが、外部メールアドレス(携帯メールを含む)へのお知らせ配信機能を利用することにより、着信の有無やタイトルをリアルタイムで確認することができた。 意義ミニメールには相手のメールアドレスを尋ねなくても、ユーザー名さえ判れば送信できる気軽さがあり、ユーザー同士がコミュニケーションを深耕する際に大きく寄与した機能と言える。 BGPとBHP
サービス開始から数ヶ月後[1]、リニューアルに伴い、BGPとBHPが発表された。
このBGPとBHPは隔週木曜に発表された(最終週など除く)。原則として一人につきそれぞれ一回だけ受賞できるものであるが、晩期には両賞ともに二度目の受賞者が出ることがあった。 内容特に賞品などがある訳ではなく、サイトトップに受賞者のアバターと運営による紹介文が載るという栄誉だけが与えられた。 ゲームを熱心に遊んでいるユーザーは、かつてのマイコンBASICマガジンやゲーメストで行なわれていたランキングのような、ライバルとの切磋琢磨を楽しんでいる者も多く、彼らにとってBGPは新たな目標と化した。 なつゲーで遊べたゲーム一覧遊べるタイトルはすべてファミコン版とほぼ同内容。 料金は1ゲームにつき5ゴールド(1ゴールドは10円)で、50ゴールド単位で購入する仕組み。後にはゲームパス等の割安なチケットも登場した。 ゲーム
リフィルユーザーがログインした状態でリフィル登録し、所定の時間が経つとゲームチケットがプレゼントされる制度。 初期は30分のリフィルで1ゲーム分遊べたのだが、後に60分に変更された。 なお、1ゴールドでも手元にあるとリフィルは使えず、1ゴールドで買えるアイテムは無かったため、いつまで経ってもリフィルが出来ないユーザーも居た。 ひまゲーひまゲーは、2005年6月30日にサービスが開始された、Flash Playerを利用した無料シンプルゲーム集。 なつゲー同様ランキング機能があった事や、シンプルで分かりやすいゲーム性に加え、ログインせずとも遊べた(その場合ランキングには入らない)事から、多くのユーザーにプレイされていた。 現在はi-revo及び制作元のゲームデザインにてプレイすることができる。 KING OF WANDSKING OF WANDS(キングオブワンズ)は、2005年11月4日にサービスが開始された、なつゲーオリジナルのオンラインカードゲーム。ゲームデザインは米光一成。 魔法専門学校「マルクト魔術学園」を舞台としたファンタジー系の世界で、カードからモンスターを召喚しつつ一対一で戦う対人ゲームである。なつゲー終了と共に、旧サービスも終了した。 サービス開始前は、肝心の懐かしいゲームの追加が滞りがちだった事もあり、何でなつゲーにオリジナル新作ゲームがという風潮であったが、本作のゲームとしての完成度が高かったため、新たなユーザーの獲得に成功した。 ただ、KING OF WANDSに惹かれて登録した新規ユーザーは懐かしいゲームにあまり興味がない場合が多く、以前からのユーザーでKING OF WANDSをプレイする者も少なかったため両者の接点は少なく、コミュニティ上では別派閥のようになってしまう事となった。その後、サービス終了間際の卒業のような雰囲気の中、双方の歩み寄りが見られた。 2007年11月2日Dex Entertainmentにより新生「キングオブワンズ KING OF WANDS」として、サイトがオープンした(過去のデータは引継ぎ不可)。 翌年2月12日に正式サービスを開始したが、大幅な梃入れが有効に働かず、僅か二ヶ月後の2008年4月30日にサービス終了。 現在はDexより事業移管したゲームポッドの子会社GPコアエッジと、ライブウェアの共同で2008年12月17日からモバイル版を配信している。 ゲームロビーなつゲーが提供したサービスの一つ。 有料ゲームをプレイする際に立ち上がるゲーム機能、対戦機能、観戦・チャット機能を持ち合わせたプログラムの総称。 のちに「なつゲーナビ」という名称のアップグレード版がリリースされる。 使用方法各種ゲームの起動ボタンをクリックすると、初回に自己解凍プログラムがダウンロードされて自動的に立ち上がる。基本的OSはウィンドウズ(98以降)のみの対応で、マックは非対応。 各ユーザーはゲームロビーを立上げ後、プレイチケット・各種有料パスによる支払い手続きを終えるとゲームをプレイできた。 特長と動作の安定性ゲームロビーの特長は単にゲームをプレイ出来るだけではなく、他のユーザーが同時に接続・対戦・観戦・チャットを出来る多機能さにあった。 この特長は他のゲームサイト、エミュレーターには無いものであった。 一方多機能な当プログラムは、ユーザー側のマシンスペックの違いや、接続環境の違いに起因するバグやエラー等の不具合を誘発する事となり、β版による一定の試用期間を設けたにも関わらず正式リリース後も各ユーザーにより相次いで報告され、『プレイ中に接続が途切れ、スコアが記録に残らない』等、サービス終了まで解消されない不具合もあった。しかし、プレイ中にチャットすると接続が途切れにくくなる等、ユーザーによって見つけられた裏技的解消法もあった。 後に外見も一新された「なつゲーナビ」が登場した(旧ロビーも使える)。 脚注
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