つくばFC(つくばエフシー、Tsukuba Football Club)は、茨城県つくば市を本拠地とするサッカークラブである。
本項目では主にクラブ全般並びに関東サッカーリーグ所属の男子トップチームについて記す。Jリーグ加盟を目指すクラブの1つである。レディースチームについてはつくばFCレディースの項目を参照のこと。
概要
ジュニアスクール (U12)、ジュニアユース (U15)、ユース (U18)、ガールズ(女子小学生〜高校生)、レディースチーム(つくばFCレディース)、トップチームが活動している。スポンサーは60社程度。運営母体は、男女トップチームが「株式会社つくばFC」、ユース以下の育成世代を含むスクール部門が「NPO法人つくばフットボールクラブ」。「すべての人が、生涯、素晴らしい環境でスポーツを楽しめるようにする」ことを理念に掲げ、生涯スポーツとしてのサッカーの普及を目指している。
土浦市に本社を置くホームセンター大手のジョイフル本田と業務提携を締結しており、同社傘下のスポーツクラブ「ジョイフルアスレティッククラブ」にて、つくばFCコーチ陣の指導によるサッカースクールを実施している。
ジュニアユースチームは育成を主眼とするため入団時のセレクションを行っていないが、高円宮杯全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会の茨城県予選を2位で通過し、関東大会に出場したこともある。
略歴
- 1993年:女子チーム(現・つくばFCレディース)として発足、程なく男子チームが発足。つくば市内の学校体育施設等で活動。
- ?年:ジュニア(U-12)でのスクール活動を開始。
- 2001年:エンジョイクラス(小学生初心者、女子中心)活動開始。宮本グラウンドを使用したスクール開始。社会人スクール開始。
- 2002年:ジュニアユース(U-15)でのスクール活動を開始。
- 2003年:「NPO法人つくばフットボールクラブ」発足。男子トップチームがジョイフル本田との提携を開始。
- 2004年:ガールズユース(女子小5 - 高校生)活動開始。
- 2005年:つくばフットサルアリーナ(人工芝、現・FUTSAL POINT つくば)使用開始。営利部分の事務局を「株式会社つくばFC」として法人化。ホテル松島の1室を事務所として使用。ユース(男子U-18)カテゴリでの活動を開始。はっぴークラス(現ガールズユース)活動開始
- 2006年:男子ユースチームがJFAに登録。夜間照明つき天然芝グラウンド「つくばFC万博グラウンド」を自ら手作りで整備し、練習場所とする。関彰商事が女子チームのユニホームスポンサーになり、女子選手の雇用を行い始める。女子トップチームなでしこ参入宣言。
- 2008年:トップチームの運営を株式会社つくばFCへ移管。2006年のグラウンド作りをきっかけに、日本サッカー協会(JFA)の「グリーンプロジェクト」に協力。つくばFC万博記念公園グラウンドで全国に送る30万株のポット苗を作成。「アクティブつくば」と共同で発行する地域スポーツ情報誌visionがtoto助成金の申請を通過。11月よりラヂオつくばで番組「つくばフットボールスタジアム」を開始。
- 2009年:ロゴ・エンブレムを刷新してトップチームの強化を方針として打ち出す。Jリーグ、なでしこリーグ入りに向け大きく舵を取る。つくば市に密着した地域ブログポータルサイト「つくばちゃんねるブログ」とのコラボレーションも始まる。フラッグパートナー事業開始。
- 2015年:つくばFCネクスト(男子セカンドチーム)設立。
男子トップチーム(ジョイフル本田つくばFC)
男子トップチームはチーム名を「ジョイフル本田つくばFC(ジョイフルほんだ つくばエフシー)」としており、国立筑波大学の学生が中心となって設立した「学生ベンチャー企業」である「株式会社つくばFC」により運営されている[1]。茨城県社会人リーグ2部所属だった「ジョイフル本田サッカー部」を承継したもので、2013年に関東リーグ昇格を果たしている。Jリーグ加盟を目指すクラブの1つである。
2009年からは筑波大学蹴球部とも提携しており、同大学のOBを受け入れているほか、現役部員にも出場機会を与えている。
なおJリーグ・日本フットボールリーグ(JFL)加盟に際しては、少なくとも原則として座席5000人以上収容規模(J3リーグ・JFL基準)のスタジアムをホームタウンに確保する必要が義務付けられており、現在つくば市にはそれに対応した施設がないが、つくば市が2019年に茨城県で予定される国民体育大会の主会場、更には2020年東京オリンピックのキャンプ会場として使われることを念頭に、J1リーグ開催基準を充足する3万人規模収容の陸上競技場[2]を中核としたつくば市総合運動公園の建設計画が予定されていた[3]ものの、2015年8月の住民投票で建設計画反対票が多く、開発が凍結された。
しかし2016年1月のスポーツ報知によると、同地でつくば市の民間団体が中心となってプロ野球・読売巨人軍の2軍・3軍用本拠地の活用を中心とした、新たなスポーツ施設の建設計画が予定(実質的な計画案の復活)されている[4]。
沿革
所属選手・スタッフ(ジョイフル本田つくばFC)
- 2024年
スタッフ
選手(ジョイフル本田つくばFC)
所属選手・スタッフ(つくばFCネクスト)
- 2023年
選手(つくばFCネクスト)
チーム成績
男子トップチーム(ジョイフル本田つくばFC)
年度 |
所属 |
順位 |
勝点 |
試合 |
勝 |
分 |
敗 |
得点 |
失点 |
差 |
備考
|
2005 |
茨城県2部Aブロック |
優勝 |
34 |
12 |
11 |
1 |
0 |
|
|
|
|
2006 |
茨城県1部 |
9位 |
12 |
13 |
3 |
3 |
7 |
|
|
-12
|
|
2007 |
茨城県2部Aブロック |
優勝 |
|
|
11 |
1 |
|
50 |
9 |
41 |
入替戦を経て1部昇格
|
2008 |
茨城県1部 |
7位 |
11 |
14 |
3 |
2 |
9 |
30 |
36 |
-6 |
|
2009 |
茨城県2部Aブロック |
2位 |
|
|
11 |
2 |
|
30 |
36 |
-6 |
|
2010 |
2位 |
30 |
12 |
10 |
0 |
2 |
47 |
8 |
39 |
|
2011 |
優勝 |
37 |
13 |
12 |
1 |
0 |
|
|
|
|
2012 |
茨城県1部 |
4位 |
19 |
14 |
6 |
1 |
7 |
33 |
32 |
1 |
|
2013 |
2位 |
34 |
14 |
11 |
1 |
2 |
48 |
10 |
38 |
関東社会人サッカー大会を経て関東2部昇格
|
2014 |
関東2部 |
優勝 |
41 |
18 |
13 |
2 |
3 |
55 |
21 |
34 |
|
2015 |
関東1部 |
3位 |
36 |
18 |
13 |
3 |
2 |
45 |
27 |
18 |
|
2016 |
5位 |
27 |
18 |
8 |
3 |
7 |
37 |
34 |
3 |
|
2017 |
2位 |
41 |
18 |
13 |
2 |
3 |
43 |
17 |
26 |
|
2018 |
7位 |
22 |
18 |
6 |
4 |
8 |
32 |
37 |
-5 |
|
2019 |
7位 |
21 |
18 |
5 |
6 |
7 |
18 |
27 |
-9 |
|
2020 |
10位 |
3
|
9[※ 1] |
1
|
0
|
8
|
8
|
23
|
-15
|
|
2021
|
8位
|
25
|
22
|
7
|
4
|
11
|
30
|
32
|
-2
|
|
2022
|
5位
|
22
|
18
|
6
|
4
|
8
|
19
|
28
|
-9
|
|
2023 |
5位 |
24[※ 2] |
18 |
7 |
4 |
7 |
25 |
30 |
-5 |
|
- 注釈
- ^ 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、前期1節~前期9節の全試合を中止し、後期日程のみでの開催となった。
- ^ 前期第7節において5名以上の警告・退場を出したため、勝点マイナス1の処分が科された。
- タイトル
男子セカンドチーム(つくばFCネクスト)
年度 |
所属 |
順位 |
勝点 |
試合 |
勝 |
分 |
敗 |
得点 |
失点 |
差 |
備考
|
2015 |
茨城県3部Aブロック |
優勝 |
28 |
10 |
9 |
1 |
0 |
51 |
6 |
45 |
|
2016 |
茨城県2部Aブロック |
2位 |
35 |
13 |
11 |
2 |
0 |
82 |
11 |
71 |
|
2017 |
2位 |
32 |
13 |
10 |
2 |
1 |
48 |
14 |
34 |
|
2018 |
2位 |
28 |
12 |
9 |
1 |
2 |
59 |
12 |
47 |
|
2019 |
優勝 |
39 |
14 |
13 |
0 |
1 |
114 |
3 |
111 |
昇格プレーオフ敗退
|
2020 |
優勝 |
19 |
7 |
6 |
1 |
0 |
37 |
4 |
33 |
昇格プレーオフ敗退
|
2021
|
2位
|
36
|
14
|
12
|
0
|
2
|
68
|
7
|
61
|
|
2022
|
茨城県2部Bブロック
|
2位
|
24
|
11
|
7
|
3
|
1
|
43
|
12
|
31
|
|
2023
|
優勝
|
36
|
14
|
12
|
0
|
2
|
70
|
11
|
59
|
昇格プレーオフ勝利
|
男子ユース(U-18)
- 2008年
- U-18茨城県リーグ 県南B 優勝
- U-18茨城県リーグ 地区リーグ決勝トーナメント 4位
- 2009年
男子ジュニアユース(U-15)
- 2008年
- 日本クラブユース選手権(U-15)茨城県予選 決勝トーナメント進出
- IFAクラブリーグ(U-15)優勝→IFAトップリーグ2部参入戦優勝
- 高円宮杯全日本ユース選手権(U-15)茨城県大会 準優勝→関東大会進出
- IFA U-13大会つくば市予選 準優勝→県南予選進出
- 2009年
- IFAトップリーグ(U15)2部B優勝→IFAトップリーグ1部昇格
- IFA U-13大会つくば市予選 優勝→県南予選進出
- 2010年
- 日本クラブユース選手権(U-15)茨城県予選 三位 → 関東大会進出
女子
ユニフォーム
ユニフォームの色
カラー
|
シャツ
|
パンツ
|
ストッキング
|
FP(1st)
|
青
|
青
|
青
|
FP(2nd)
|
赤
|
赤
|
赤
|
GK(1st)
|
黄
|
黄
|
黄
|
GK(2nd)
|
緑
|
緑
|
緑
|
|
|
|
クラブカラー
ユニフォームスポンサー
掲出箇所 |
スポンサー名 |
表記 |
掲出年 |
備考
|
胸
|
ジョイフル本田 |
JOYFUL HONDA |
|
|
鎖骨
|
なし |
- |
- |
|
背中上部
|
なし |
- |
- |
|
背中下部
|
なし |
- |
- |
|
袖
|
石原産業 |
ISK 石原産業株式会社 |
2020年 - |
|
パンツ
|
ユーゴー |
クリーニング専科 |
2023年 - |
2023年は「トクトク!ワクワク♪ クリーニング専科」表記
|
ユニフォームサプライヤーの遍歴
歴代ユニフォームスポンサー表記
出典
外部リンク