からし種からし種(からしだね)は、からしの種、粒のことである。新約聖書の語句。 聖書聖書にイエス・キリストのことばとしてこのように書かれている。
このようなことから、キリスト教文化圏では「からし種」は、信仰心や良心をあらわす宗教的な言葉としても使われる。 また、西洋諸国では一般に、小型の豆本タイプの聖書を「からし種」(独: Senfkorn 英: mustard seed)と通称している。 聖書や西洋文学では、最小の単位、最も弱い者、貧しい者をあらわし、そこから大きな成果が育つことの喩えとして好んで使われる。 植物聖書のからし種の同定については議論がある。 エラスムス、ゼゼルス、グロティウス、ヒラー、セルシウス、ローゼンミュラーはシロガラシ属Sinapisが聖書のからしだと考えてきた。場崎 洋『イエスのたとえ話』によれば、からし種とはクロガラシのことで、一粒の大きさは0.5ミリ程度であると言う[1]。 洋からし(マスタード)の木(カラシナ、正確には草)は北米、中東、地中海に生育し、エジプト時代から香辛料や薬草、あるいは防腐剤としても使われた。うちブラック・マスタードの種は極めて小粒。これらはインド原産の和からしとは別種である。南インド料理においては、香りのベースとして欠かさず用いられている。 カラシナ説を否定する立場では、鳥が巣を作れるかが問題にされるが、ギリシャ語のカタスケーノオーが巣を作るという意味でないとする解釈もある。 からし種がサルヴァドラ科のSalvadora persicaだとする説も唱えられている[2]。 脚注参考文献
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