うしかい座ラムダ型星うしかい座λ型星[1](うしかいざラムダがたせい、英: Lambda Boötis star[2])は、うしかい座λ星をプロトタイプとする化学特異星の分類の一つ[1][2]。1943年にモーガン、キーナン、ケルマンらがいわゆる「ヤーキスのスペクトル分類」を公表した際に、うしかい座λ星を特殊なA型星として記載したことで知られるようになった[2][3]。炭素、窒素、酸素、硫黄はほぼ太陽と同じくらいの存在量でありながら、鉄族元素は2桁も不足するという種族Iの恒星のグループである[2]。A0型からF0型に相当するスペクトルを持ちながら、金属線が弱く現れるという特徴があり、特にMg II 4481Å線が弱い[1]。 このような特徴が示される原因として、星周円盤からの金属に乏しいガスの降着によるとする説と、ホット・ジュピターから剥ぎ取られた物質の降着によるとする説が出されている[4]。 出典
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