親衛隊上級大将(しんえいたいじょうきゅうたいしょう)は、国民社会主義ドイツ労働者党(ナチ党)の親衛隊(SS)で使用された階級「SS-Oberst-Gruppenführer」(オーバーストグルッペンフューラー、直訳すると最高集団指導者)の日本語の訳語のひとつである。ドイツ国防軍の上級大将に相当する階級であるため「親衛隊上級大将」と訳される。米英では訳さず原文を用いるが、敢えて訳す場合には陸軍の階級呼称を利用して SS Colonel General と訳される。
武装親衛隊では名称が異なる。国防軍と同様に上級大将(Generaloberst)の階級が使用され、武装親衛隊上級大将(Generaloberst der Waffen-SS)という名前の階級だった。米英では原文を用いることが多いが、敢えて訳す場合はWaffen-SS Colonel Generalと訳される。武装親衛隊大将(General der Waffen-SS)の上位に位置する。1944年8月に新設され、ヨーゼフ・ディートリヒとパウル・ハウサーの二名のみがこの階級を保持した。二人とも一般親衛隊の親衛隊上級大将(SS-Oberst-Gruppenführer)の階級も合わせて授与されている。