熊野神社(くまのじんじゃ)は、東京都板橋区志村にある神社。旧志村総鎮守。かつて当地にあった志村城の二の丸跡に建立されている。[注釈 1]
由緒
長久3年(1042年)に当地の豪族であった志村将監が紀州熊野から勧進したと伝えられている。また、天喜年間に源義家が父頼義と共に奥州へ追討の際に武運長久の祈願をしたとも伝わっている。後の1455年に千葉自胤が志村城に入ると志村城の守護神と定められた[3]。
志村城は大永4年1524年に北条氏綱に攻められ落城し、そのまま廃城になった。その後は志村地域7村の総鎮守となった[3]。
明治5年(1872年)に村社に列格、大正13年(1924年)には郷社になり、近隣町村の鎮守として祀られている[3]。社殿は昭和32年(1957年)改築されている。
摂末社
氏子区域
兼務社
熊野神社宮司の兼務社は以下の通り。
アクセス
脚注
注釈
- ^ 隣接する本丸は現在マンションや板橋区立志村小学校になっている。本丸と二の丸の間には現在でも空堀の跡が残っている。
出典
- ^ a b c 板橋区教育委員会 編『いたばしの神社 (文化財シリーズ第36集)』板橋区教育委員会、1981年、52-6p
参考文献
- 板橋区教育委員会 編『いたばしの神社 (文化財シリーズ第36集)』板橋区教育委員会、1981年
- “熊野神社”. 東京都神社庁. 2020年7月18日閲覧。
- 「志村 熊野社」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ14豊島郡ノ6、内務省地理局、1884年6月。NDLJP:763977/59。
関連項目