九州石油
九州石油株式会社(きゅうしゅうせきゆ、英文社名 Kyushu Oil Co., Ltd.)は、かつて石油製品の精製・販売、ガソリンスタンドの運営などを行っていた企業である。 概要八幡化学工業、木下商店、八幡製鐵、大洋漁業、九州電力、小野田セメントの出資により、1960年(昭和35年)に設立された[1]。
ガソリンスタンドのブランド名は「STORK」だったが、合併によりENEOSに変更された。 なお、合併準備前の筆頭株主は新日本製鐵(現・日本製鉄)で、同社の副社長経験者を社長に迎えるのが慣例となっていた。最後の社長となった木原誠もそうであり、合併準備によって新日本製鐵との資本関係が絶えても最後(合併前日)まで社長を務めた。 事業内容社名通り、九州全域(沖縄県を含まず)を主な営業エリアとしていた。また、関東地方の各都県、山梨県、静岡県、岡山県、山口県にも少ないながらSTORKブランドのガソリンスタンドが存在した[5]。店舗数は2007年時点で670店舗、ピークの1995年時点で887店舗[6]。 大分県大分市の大分製油所(現・ENEOS大分製油所)を社で保有していた[1]。大分製油所内には出力13.7万kWの火力発電所があり、九州電力への卸電力事業も行っていた。又、この製油所を保有していたのが縁で2006年2月から新日本石油に吸収合併された後の2010年2月までの4年に渡り、大分スポーツ公園内の総合競技場(現在のレゾナックドーム大分)及び野球場(現在の レゾナックスタジアム)のスポンサー及び命名権契約を結んでおり(契約解消理由として、当時の新日本石油側が年に1度更新を行ってきたスポンサー及び命名権契約を、JOMOブランドの給油所を運営してきたジャパンエナジーを傘下に持つ日本鉱業を合併するのに伴って継続困難と判断した為である)、それぞれ九州石油ドーム(略称・九石ドーム)及びストーク球場という名称(新日本石油に吸収合併された後も、契約終了までそれぞれの名称は継続)で使用されていた。 本社は東京都千代田区にあり、東京ドームにもベンチ席に広告を出していた。 主要事業所
沿革
合併準備前の主要株主2008年7月現在。
その他兵庫県豊岡市にSTORKブランドのガソリンスタンドは存在しなかったが、ブランド名にちなみ同市におけるコウノトリの放鳥事業を支援していた。また、サッカー教室やバレーボール教室を随時開催するなど、スポーツ支援事業にも力を入れていた[8]。小学3年生以下の子供を対象とするサッカー大会「ストークカップ」は、九州石油の主催で行われていた[9]。 このうちコウノトリの放鳥事業は、会社の吸収合併後も新日本石油 → JX日鉱日石エネルギー → JXエネルギー → JXTGエネルギー → ENEOSに継承されている[10]。 脚注
関連項目
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