Zoho(ぞーほー)は、ウェブベースのオンラインアプリケーションサービスである。この項では開発・サポートを行っているZOHO Corp.やZOHO JAPAN Corp.についても記載する。
概要
Zohoは、オンラインで一連のビジネスアプリケーションを提供している。世界中で600万人以上の会員登録がされている[3]。それらは、単一のアカウントで利用できる。(Zohoシングルサインオン(SSO)と呼ばれている。)また、Yahoo!アカウント、Googleアカウント、Facebookアカウントを利用したログインもできる[4]。どのデータも公開/非公開を選択したり、共同編集者を招いたりすることができる。全てのサービスが無料で利用できるが、ストレージやユーザ数などに応じた一部機能は有料でのみの提供となる[5]。
オンラインでの作業だけでなく、PDF、MS Office、HTMLなどのフォーマットに変換し、外部にデータをエクスポートして、一般のオフィススイートで扱える機能もある。その逆に、MS Office、ODFのデータをインポートする機能もある。また、各文書において履歴管理機能があり、これにより、文書のバージョンを戻したりすることができる。複数文書の管理も可能になっており、これにより、いくつものデータをオンラインに保持することができる。Ajaxに一部Flashを試用されている。各文書とも、タグを付ける機能があり、これにより、簡単に文書を整理できる[6]。
企業としては、インドチェンナイのZoho Corporation Pvt. Ltdをグローバル本社とし、日本神奈川県横浜市、アメリカ合衆国カリフォルニア州、アメリカ合衆国テキサス州、中華人民共和国北京市等に関連企業を置いている[7]。
アプリケーション
2013年6月現在、下記のサービスがある[8][9]。リンクは英語版にリンクしているが、日本語版があれば日本語版へのリンクとなっている。
サービス名(英語) |
サービス名(日本語) |
日本語対応 |
リンク |
料金体系 |
備考
|
Assist |
アシスト |
○ |
[1] |
無料/有料 |
デスクトップを共有するサービス。
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Books |
- |
× |
[2] |
有料 |
会計情報を管理するサービス。
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BugTracker |
バグトラッカー/課題管理 |
○ |
[3] |
有料 |
課題(バグ)を管理するサービス。
|
Chat |
チャット |
○ |
[4] |
無料 |
チャット機能を提供する。GoogleやMSNなどのアカウントを登録し、Zoho Chat上で複数のチャットサービスが利用可能である。また、他のZohoサービスにも組み込まれており、Zoho Chat画面を開かなくてもチャットすることができる。
|
Campaigns |
- |
× |
[5] |
有料 |
メール配信システム。Zoho CRMとの連携ができる。
|
Calendar |
カレンダー |
○ |
[6] |
無料 |
スケジュールを管理する。
|
Creator |
クリエーター |
○ |
[7] |
無料/有料 |
簡易データベース機能を提供する。データベースのスキーマの定義や、データの入出力、それを補佐するアプリケーションの開発ができる。
|
CRM |
CRM |
○ |
[8] |
無料/有料 |
CRM/SFA機能を提供する。
|
Docs |
ドキュメント |
○ |
[9] |
無料/有料 |
オンラインのドキュメント管理機能を提供する。Zoho Writer/Sheet/Showで作成したファイルが一覧されるほか、.docファイルなど様々なファイルをアップロードすることができる。フォルダを作成し、ファイルを整理することが可能。
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Discussions |
ディスカッション |
○ |
[10] |
無料/有料 |
掲示板を作成するサービス。
|
Invoice |
インボイス |
○ |
[11] |
無料/有料 |
請求書・見積書作成機能を提供する。
|
LiveDesk |
- |
× |
[12] |
有料 |
顧客とのライブチャットサービスを提供する。
|
Mail |
メール |
○ |
[13] |
無料/有料 |
メールホスティングサービスを提供する。独自ドメインでの利用もできる。
|
Marketplace |
マーケットプレイス |
○ |
[14] |
無料/有料 |
作成したアプリを売り買いするサービス。
|
Meeting |
ミーティング |
○ |
[15] |
無料/有料 |
オンラインのデスクトップ共有機能を提供する。Skypeと併用することでリモートサポートやWeb会議などに利用することが可能。会議はプレゼンター(デスクトップを共有する人)と出席者(デスクトップを閲覧する人)から成る。プレゼンターとしての利用には、Zoho Meetingのソフトウェアをインストールする必要がある。2回目からの利用には、デスクトップのプラグインを利用するとスムーズにWeb会議を開始できる。参加者としての利用には、ソフトウェアのインストール、Zohoアカウント共に不要。会議中、共有しているデスクトップのコントロールは自由に変更可能。また、プレゼンターの交代、デスクトップ共有の一時停止なども可能。Zoho Chatとの連携により、参加者とグループチャットをしながらデスクトップ共有が可能。会議後チャット履歴を閲覧できる。Zoho Showとの連携により、リモートプレゼンテーションとデスクトップ共有の切り替えも可能。
|
Notebook |
ノートブック |
○ |
[16] |
無料 |
オンラインスクラップブック機能を提供する。テキストや画像、ウェブページなどさまざまなコンテンツを自由に配置し、閲覧することができる。HTMLを組み込むことも可能で、Zoho ShowなどのほかのZohoサービスのコンテンツを組み込むことが可能。
|
People |
- |
× |
[17] |
無料/有料 |
人事を管理するサービス。
|
Projects |
プロジェクト |
○ |
[18] |
無料/有料 |
プロジェクト管理機能を提供する。タスク管理、作業実績管理、ドキュメント管理、ガントチャート、カレンダー、フォーラムなどの機能がある。
|
Pulse |
- |
× |
[19] |
無料/有料 |
社内SNSを提供する。
|
Recruit |
- |
× |
[20] |
無料/有料 |
採用情報を管理するサービス。
|
Reports |
レポート |
○ |
[21] |
無料/有料 |
レポートを作成できるサービス。
|
Sheet |
シート |
○ |
[22] |
無料/有料 |
表計算機能を提供する。セルにおける書式の設定、関数、グラフ挿入、マクロ機能などと言った機能が使える。
|
Show |
ショー |
○ |
[23] |
無料/有料 |
プレゼンテーション機能を提供する。テンプレートを使ったプレゼンテーション作成、テキストや図の挿入、シェイプの利用などができる。
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Site24X7 |
- |
○ |
[24] |
有料 |
サーバー監視サービス。
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Sites |
- |
× |
[25] |
無料/有料 |
HTMLを知らなくてもドラッグ・アンド・ドロップによりWebサイトを簡単に作成できるサービス。
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Support |
サポート |
○ |
[26] |
無料/有料 |
顧客サポートサイトを提供するサービス。
|
Vault |
- |
× |
[27] |
有料 |
社内セキュリティ保守サービス。
|
Wiki |
ウィキ |
○ |
[28] |
無料/有料 |
ウィキ機能を提供する。ページ作成、編集、サブページ、ウィキ文法などが利用できる。各ページには、コメント投稿機能が付属する。また、一般に公開された、Zoho内の文書のURLを貼ることで、そのデータをウィキ内に張り付け、編集することができる。
|
Writer |
ライター |
○ |
[29] |
無料/有料 |
文書作成機能を提供する。太字や斜体、画像挿入、テーブル、リンクなどといった機能が利用できる。テンプレート機能があり、これを利用することで簡単に文書が作成できるようになっている。
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Zoho以外で利用するアプリケーション
Zoho Plugin for Microsoft Office
MS Officeに導入することによって、ZohoのデータをMS Officeで編集したり、Zoho上にデータを保存したりすることができる。
Zoho Notebook Plugin
プラグインを導入することにより、ウェブページのスクリーンショットを簡単にZoho Notenookに貼り付けたり、Google Notebookのデータをインポートすることができる。
Zoho QuickRead
ウェブ上のオフィススイートのデータをZohoで読む機能をブラウザに提供する。Internet ExplorerとMozilla Firefoxに対して提供されている。
Zohoのデータを保存するためのウィジェットを提供する。Desktopizeから提供されている。
アプリケーション開発
Zohoの機能の一部はAPIが公開され、URI形式のAPIにGETまたはPOSTすることで、そのデータを取得したり編集したりすることができる。返される形式はJSONまたはXMLである。利用のためには、事前にAPI Keyを取得する必要がある[10]。
ZOHOの名前の由来
ZOHOという名前の由来は、ZOHO Corp.の初期メンバーの一人がなんとなく「ゾーホーってなんだかカッコいい」という理由で所有していた「zoho.com」のドメインの名前をそのままサービス名に採用した[11]。
参考文献
- ^ zoho company - zoho.com - 2013年6月16日
- ^ 会社概要 - zoho.jp - 2013年6月16日
- ^ About Zoho.com - zoho.com -2013年6月16日閲覧
- ^ Zoho SSO Help - zoho.com - 2013年6月16日閲覧
- ^ 有料プランについて - zoho.com - 2013年6月16日閲覧
- ^ Zoho: Thriving Amid the Giants - NYTimes.com - 2013年6月16日
- ^ Contact Us - zoho.com - 2013年6月16日閲覧
- ^ zoho - zoho.com - 2013年6月16日閲覧
- ^ zoho - zoho.jp - 2013年6月16日閲覧
- ^ Zoho API Program - Zoho API Guide - 2013年6月16日
- ^ お探しのページが見つかりません - zoho.jp - 2013年6月16日閲覧
関連項目
外部リンク