Zabbix
Zabbix はアレクセイ・ウラジシェフ(Alexei Vladishev)によって作られた、ネットワーク管理ソフトウェアである。様々なネットワークサービス、サーバ 、その他のネットワークハードウェアのステータスを監視・追跡できる。現在はウラジシェフが設立したZabbix社によって開発が継続されている。 概要Zabbixはデータ格納のためMySQL, PostgreSQL, SQLite, Oracleを利用する[2]。バックエンドはC言語で、WebフロントエンドはPHPで書かれている。Zabbixにはいくつかの監視方法がある。シンプルチェックは監視対象にソフトウェアをインストールする必要なく、SMTPやHTTPなどの標準サービスで、可用性と応答性の確認をすることが可能。ZabbixエージェントをUNIX、Windows等の監視対象にインストールすれば、CPUロード、 ネットワーク使用率、ディスク容量などのようなステータスの監視も可能。Zabbixは監視対象にエージェントのインストールを行わずに、SNMP、TCP、ICMP経由、IPMI、SSH、telnetを利用した監視もサポートしている。また、ZabbixはXMPPを含む様々なリアルタイム通知メカニズムを有している。 ZabbixのライセンスはGNU General Public Licenseバージョン2である。 構成Zabbixは複数の独立したモジュールで構成されている。
サーバ、エージェント、及びプロキシは C言語で書かれており、フロントエンドはPHPとJavaScriptで実装されている。 リリース
最初の安定版が1.0としてリリースされて以来、Zabbixのバージョンは、マイナーバージョンの番号のみが上がっていっている。しかし実際は全マイナーバージョンアップにて多くの新機能が実装されており、リビジョンアップでは、主にバグフィックスが行われている。 Zabbixのバージョン採番方法は変更された。初めの2安定バージョンは1.0と1.1だったが、1.1以降は奇数番号を開発バージョン、偶数番号を安定バージョン用にすることが決まった。その結果、1.1の後、1.3が1.4の開発版リリースとなった。 歴史1998年、ZabbixはAlexei Vladishev(アレクセイ・ウラジシェフ)によって、ある銀行の社内プロジェクトとして開発された[3]。 2004年、最初の安定版バージョン1.0がリリースされた[5]。 2006年、バージョン1.1がリリースされ、2007年に1.4、2008年に1.6、2009年には1.8がリリースされた。 2012年、初の長期サポート[6] 版(Long Term Support)である2.0LTSがリリースされた。 2016年に3.0 LTS、2018年に4.0 LTS[7]、2020年に5.0 LTS[8] 、2022年に6.0 LTS[9] 2024年に7.0 LTS[10]がリリースされている。 脚注
参考
関連項目外部リンク
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