UClibc
uClibc は、組み込みLinux向けの小型標準Cライブラリである。uClibc は、メモリ管理ユニットを必要としないマイクロコントローラに対応したμClinux 向けに開発された("u" は「マイクロ」を意味する μ のローマナイゼーションである)[2]。 プロジェクトを創始したのは Erik Andersen。他の主なコントリビュータとして Manuel Novoa III がいる。GNU Lesser General Public License でライセンスされており、フリーソフトウェアである。 特徴uClibc は、一般的なLinuxディストリビューションで使用している GNU Cライブラリ (glibc) よりずっと小さい。glibc はフル機能を実装し各種ハードウェアやカーネルに対応しているが、uClibc は組み込みLinuxに特化している。また、メモリ使用量を抑えるために機能単位で有効化/無効化が可能である。 uClibc は標準のLinuxにもMMUのないシステムにも対応している。Intel 80386、AMD64、ARM(両エンディアン対応)、AVR32、Blackfin、h8300、m68k、MIPS(両エンディアン対応)、PowerPC、SuperH(両エンディアン対応)、SPARC、v850 といったプロセッサに対応している。 歴史uClibc の開発は1999年ごろ始まった[3]。ほぼ全体を一からコーディングしたが[4]、glibc や他のプロジェクトから持ち込んだコードも一部ある[5]。 関連項目脚注
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