TiMi Studios
TiMi Studios(ティミスタジオ、中国語: 天美工作室群) は、中国の深圳市に本社を置き、ロサンゼルス、 成都、上海にオフィスを構えるコンピュータゲーム開発スタジオであり、テンセントゲームズの子会社。2008年にJade Studioとして設立されたTimiは、異なる専門分野を持つ複数のスタジオで構成されており、『王者栄耀』『伝説対決 -Arena of Valor-』『Pokémon UNITE』といったPC、モバイル、Nintendo Switch用ゲームやアクティビジョンの『コール オブ デューティ モバイル』など様々なジャンルのゲームを開発している。 歴史2008–2013:Jade Studioとしての起源TiMi Studiosは、2008年に中国の深圳市でJade Studioとして設立された。スタジオは、中国で最も成功したレースゲーム『QQ Speed』 (日本版は『爆走ドリフターズ』、以下便宜上日本版の名称で表記)で中国のPCゲーム市場に参入した。2019年7月2日の時点で『爆走ドリフターズ』の登録ユーザー数は7億人で、そのうち2億人がモバイルプレイヤーとして登録している[2]。『爆走ドリフターズ』に続き、Jade Studioは2010年に独自のMMORPG『The Legend of Dragon』、2012年にファーストパーソン・シューティングゲーム『逆战』をリリースした。2013年にはスタジオが手掛けるPCゲームとしては最後となるサードパーソン・シューティングゲーム 『槍神紀』をリリースした後、モバイルゲームに進出し『We Match』や『We Run』などのWeChat専用ゲームをリリースした。 2014–2016:TiMi Studiosの設立と中国での成功2014年、Jade Studioは、成都のWolong Studioおよび上海のTianmeiyiyou Studioと合併して、TiMi Studiosを設立した[3]。合併後の2015年、同スタジオは大規模なMOBAゲーム『王者栄耀』でモバイルゲームに進出した。2019年上半期の世界のモバイルゲーム売上高では王者栄耀が最も売上が高いゲームであり、7億2800万ドル以上を稼いでいる[4]。 2016年にTimi Studiosは王者栄耀の公式Eスポーツ競技「King Pro League」(KPL)を導入した。KPLはTimi StudiosのEスポーツへの最初の参入となり、賞金総額は1200万ドルにのぼった[5]。 2016年〜現在:世界的な成長、伝説対決 -Arena of Valor-、コール オブ デューティ モバイルおよび将来のプロジェクト王者栄耀の成功を受けて、2016年にTimi Studiosは『伝説対決 -Arena of Valor-』をリリースした。このMOBAゲームは、アジア、ヨーロッパ、北米、南米の50か国以上でモバイルとNintendo Switch向けに発売され、スタジオのリーチを世界中に拡大し、2019年5月に報告された月間アクティブユーザー数は1300万人を超えた[6]。同作は、2018年アジア競技大会と2019年東南アジア競技大会でのeスポーツのデモイベントの一部になった。2019年3月18日、カリフォルニア州サンフランシスコで開催されたGame Developers Conference(GDC)で、アクティビジョンはTiMi Studiosと提携して近日配信予定の作品『コール オブ デューティ モバイル』を開発すると発表した[7]。同作は2019年10月1日に世界中でリリースされ、2019年10月4日の時点で3500万ダウンロードを突破し、収益は200万ドルを超えている[8]。 2019年12月、同作はThe Game Awardsで最優秀モバイルゲーム賞を受賞した[9]。 2019年7月には、2020年6月24日に明らかになったモバイルとNintendo Switch用リアルタイムストラテジーポケモンゲーム 『Pokémon UNITE』をTimi Studiosとポケモンが開発していることが発表された[10][11][12][13]。 2020年5月、Timi Studiosは元343 IndustriesとUbisoft開発者のスコット・ワーナーが北米のスタジオディレクターに就任することを発表した[14]。 2020年6月29日、SNKは横スクロール・アクションゲームシリーズ『メタルスラッグ』 の新作で、TiMi Studioが開発を担当するモバイルゲーム『METAL SLUG CODE: J』(仮称)が開発中であることを発表した[15]。 ゲーム一覧
脚注
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