TA30 (水雷艇)「TA30」は第二次世界大戦時のドイツの水雷艇。ジェノバで建造中であったイタリアのアリエテ級水雷艇「ドラゴーネ (Dragone)」をイタリアの降伏により1943年9月にドイツが捕獲したものである[1]。 ジェノヴァのアンサルド社で建造[1]。1942年7月15日起工[1]。1943年8月14日進水[1]。1944年5月15日[1]、または4月15日就役[2]。第10水雷群に編入された[1]。 「TA30」は機雷敷設任務に7回、偵察任務に7回従事した[2]。 5月[3]、第10水雷群(「TA24」、「TA29」、「TA30」)はリグリア海で4度の機雷敷設を行った[4]。 1944年5月31日、「TA30」と「TA29」はアメリカ魚雷艇「PT304」、「PT306」、「PT307」と交戦[5]。6月9日、ポルト・フェライオでアメリカ軍の空襲により大損害を受けた(のち沈没)「TA27」の乗員を救助[6]。また、その際敵機1機を撃墜した[6]。 6月15日、「A30」と「TA26」は機雷敷設を終え帰投途中にラ・スペツィア南方でアメリカ魚雷艇「PT552」、「PT558」、「PT559」の攻撃を受け、2隻とも被雷沈没した[7]。「TA30」には「PT552」から発射された魚雷1本が命中[6]。艦尾が切断されて約10分後に沈没し、140人中20人が死亡した[7]。 脚注
参考文献
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