PSR B1257+12 B

PSR B1257+12 B
星座 おとめ座
分類 太陽系外惑星
発見
発見年 1992年[1]
発見者 A. Wolszczan[2]
発見場所 アレシボ天文台[2]
発見方法 パルサータイミング法[2]
現況 公表
軌道要素と性質
軌道長半径 (a) 0.36 au[3]
離心率 (e) 0.0186 ± 0.0002[3]
公転周期 (P) 66.5419 ± 0.0001日[3]
軌道傾斜角 (i) 53 ± 4 °[3]
近点引数 (ω) 250.4 ± 0.6 °[3]
通過時刻 MJD 49768.1 ± 0.1[3]
PSR B1257+12の惑星
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α)  13h 00m 03.58s[3]
赤緯 (Dec, δ) +12° 40′ 56.5″[3]
距離 1956 ± 326光年
(600 ± 100 pc[3])
物理的性質
質量 4.3 ± 0.2 M[3]
他のカタログでの名称
PSR B1257+12 c, Poltergeist, Lich c[1]
Template (ノート 解説) ■Project

PSR B1257+12 B固有名:Poltergeist)は、おとめ座の方角に約2000光年の位置にある太陽系外惑星である。PSR B1257+12 Bは太陽系外で見つかった最初の惑星の1つで、パルサーPSR B1257+12の周囲を公転する第2惑星であることが知られている。主星から0.36auの軌道を約66日半かけて公転している。質量は地球の約4倍以上である。PSR B1257+12 BとPSR B1257+12 Cは質量がほぼ同じで、またお互いに近い軌道を公転しているため、それぞれの軌道に大きな摂動を与えている。摂動の観測によって、惑星系の存在が確実になった。2つの惑星の正確な質量及び軌道傾斜角は、お互いの軌道に与える影響によって計算することができる。

名称

PSR B1257+12の惑星は、主星からの距離の順にA,B,C,Dと名付けられている。これらの名前が太陽系外惑星の通常の命名規則と異なるのは、この惑星が発見された時点では、太陽系外惑星の命名の慣習が出来上がっていなかったためである。太陽系外で発見された初めての惑星であり、またパルサーの周りを公転する惑星であったため、大文字のBとCという名前を与えられた。最初の2つより内側の軌道を通る3番目の惑星が系の中に発見されると、Aという名前が付けられた。

なお、D については発見が撤回されている。

2019年のNameExoWorldsでこの惑星には固有名が与えられた。その固有名はPoltergeistポルターガイストにちなむ[4]

脚注

  1. ^ a b PSR 1257+12 c”. NASA Exoplanet Archive. NASA Exoplanet Science Institute. 2020年11月11日閲覧。
  2. ^ a b c Wolszczan, A.; Frail, D. A. (1992). “A planetary system around the millisecond pulsar PSR1257 + 12”. Nature 355 (6356): 145–147. Bibcode1992Natur.355..145W. doi:10.1038/355145a0. ISSN 0028-0836. 
  3. ^ a b c d e f g h i j Konacki, Maciej; Wolszczan, Alex (2003). “Masses and Orbital Inclinations of Planets in the PSR B1257+12 System”. The Astrophysical Journal 591 (2): L147–L150. arXiv:astro-ph/0305536. Bibcode2003ApJ...591L.147K. doi:10.1086/377093. ISSN 0004-637X. 
  4. ^ Approved names”. IAU. 2020年11月11日閲覧。

外部リンク

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座標: 星図 13h 00m 03.58s, +12° 40′ 56.5″