MASK (アニメ)

MASK
ジャンル アクションSF
アニメ
総監督 ブルーノ・ビアンキ、ベルナール・デリエス
キャラクターデザイン 清山滋崇荒牧伸志
メカニックデザイン 荒牧伸志
音楽 シュキ・レヴィハイム・サバン
アニメーション制作 ディック(片山哲生)
葦プロダクション
スタジオワールド
製作 フランスの旗DICオーディオビジュアル
アメリカ合衆国の旗DICエンタープライズ
カナダの旗ICC・TVプロダクション
放送局 アメリカ合衆国の旗番組販売
フランスの旗TF1
放送期間 アメリカ合衆国の旗1985年9月30日 - 1986年11月26日
フランスの旗1986年4月14日 - 1987年6月26日
話数 全75話
その他 日本、フランス、カナダ、アメリカ合作。
日本未放映。
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ
ポータル アニメ

MASK』(マスク、Mobile Armored Strike Kommand )は、フランスアメリカとの共同制作によるテレビアニメ

概要

1985年にアメリカの玩具メーカーであるケナー・プロダクツフィギュアシリーズの宣伝のために製作されたアニメ番組である。制作はフランスとアメリカに拠点を持つDICが担当し、アニメーション制作は日本の各制作会社で行なわれた。1話25分で全75話。

アメリカでは1985年から1986年まで放送された。フィギュアシリーズは1988年まで4シーズン続いたが、アニメ化されたのは最初の2シーズンのみであった。 正義の集団『マスク』(M.A.S.K.Mobile Armored Strike Kommand )による犯罪組織『ヴェノム』(V.E.N.O.M.Vicious Evil Network Of Mayhem )の取り締まりを描く。両者は特殊なマスクを被ることによりスーパーパワーを編み出し[1]、搭乗する車両や船、ヘリコプターなどの乗り物がそれに呼応し変形する。

日本では「瞬間変形サンダーホーク」のタイトルで86年後期~87年度の放映が企画され、玩具もタカラが輸入販売する予定であったが、同系統の先行作である『地上最強のエキスパートチーム G.I.ジョー』の国内セールスの不振もあり実現しなかった。[要出典]因みにサンダーホークとは後述のマット・トラッカーの専用可変メカの名称である。

登場人物

M.A.S.K.

マット・トラッカー (Matt Trakker)
英:ダグ・ストーン
さまざまな企業を持つ慈善事業家
スコット・トラッカー (Scott Trakker)
英:ブレナン・シック(アラン・シックの息子、ロビン・シックの兄)
マットの義理の息子。相棒にティーボブがいる。
ティーボブ (T-Bob)
英:グレーム・マッケンナ
スコットの相棒であるロボット。Fleetway版コミックではThingamabobの略であるとされている。スクーターへ変身できる。
ブルース・サトウ (Bruce Sato)
英:ダグ・ストーン
日系人。機械工学士およびデザインの専門家。職業は玩具発明者。口癖は難しい孔子公案、マットは簡単の英語へ通訳する。
アレックス・セクター (Alex Sector)
英:ブレンダン・マッケーン
表向きは獣医を務めている動物学者。英国人。
ダスティー・ヘイズ (Dusty Hayes)
英:ダグ・ストーン
自動車/海洋スタントマン。表向きはピザ屋で調理を担当している。南部アメリカ英語訛り。
グロリア・ベイカー (Gloria Baker)
英:シャロン・ノベル
レースチャンピオンにして空手の黒帯保持者。
ブラッド・ターナー (Brad Turner)
英:グレーム・マッケンナ
崖登りの達人にしてロックミューシャン。
ホンド・マクレーン (Hondo MacLean)
英:ダグ・ストーン
歴史教師にして、武器のスペシャリスト。黒人。
バディー・ホークス (Buddy "Clutch" Hawks)
英:マーク・ハローラン
通称「クラッチ」。変装の名人。
カルフーン・バーンズ (Calhoun Burns)
英:グレーム・マッケンナ
建設/破壊のスペシャリスト。ケイジャン
ジャック・ル・フルール (Jacques LeFleur)
英:グレーム・マッケンナ
自然災害に詳しく、格闘技の師範でもある。ケベック人
フーリオ・ロペス (Julio Lopez)
英:グレーム・マッケンナ
ラティーノである医師。言語の専門家でもある。
エース・ライカー (Ace Riker)
英:マーク・ハローラン
元NASAのテストパイロット。ジョン・ウェインみたい口癖。
ボリス・ブシュキン (Boris Bushkin)
英:ダグ・ストーン
通称「ツァー」。元VENOMのエージェントであるロシア人。
ネバダ・ラッシュモア (Nevada Rushmore)
英:ブレンダン・マッケーン
通称「族長」。マットの幼馴染であるネイティブアメリカン。
アリ・ボンベイ (Ali Bombay)
英:ブライアン・ジョージ
ターバンをかぶっているインド移民。

V.E.N.O.M.

マイルズ・メイヘム (Miles Mayhem)
英:ブレンダン・マッケイン
VENOMのリーダー。
スライ・ラックス (Sly Rax)
英:マーク・ハローラン
だましのプロ。
クリフ・ダッガー (Cliff Dagger)
英:マーク・ハローラン
破壊の専門家。
バネッサ・ワーフィールド (Vanessa Warfield)
英:シャロン・ノベル
VENOMのエージェント。
ブルーノ・シェッパード (Bruno Sheppard)
英:ダグ・ストーン
通称「狂犬」。誘拐のスペシャリスト。
ナッシュ・ゴーリー (Nash Gorey)
通称「アホウドリ」。英:ダグ・ストーン
野心の高い男。
レスター・スラッジ (Lester Sludge)
英:ブライアン・ジョージ
通称「トカゲ」。笑い方に特徴のある男。
フロイド・マロイ (Floyd Malloy)
英:ブレンダン・マッケイン
通称「鳥人」。偽造のプロ。
マキシマス・メイヘム (Maximus Mayhem)
英:ダグ・ストーン
マイルズ・メイヘムの双子の弟だが、頭は良くない。

メカ

MASK

サンダーホーク
赤い飛行用シボレー・カマロ
操縦者はマット・トラッカー。
ライノ
紅いケンワース・セミトレーラー.
操縦者はブルース・サトウとアレックス・セクターとマット・トラッカー。
ゲイター
オレンジジープCJ7。モーターボート発射できる。
操縦者はダスティー・ヘイズ
シャーク
白いポルシェ・928から水平線へ変身できる。
操縦者はグロリア・ベイカー
コンドル
緑のオートバイからヘリコプターへ変身できる。
操縦者はブラッド・ターナー
ファイヤークラッカー
オレンジのピックアップトラックへ戦闘モード。オートバイ付き。
操縦者はバディー・ホークスとホンドー・マクレーン
ハリケーン
青い戦闘用1957年型シボレー・ベルエア。あだ名は「ナイトストーカー」。
操縦者はホンドー・マクレーン
レイベン
シボレー・コルベット
操縦者はカルフーン・バーンズ
ボルケーノ
モンスタートラック
操縦者はジャック・ル・フルールとマット・トラッカー
ファイヤーフライ
バギーカー。あだなは「トンボ」。
操縦者はフーリオ・ロペス
スリングショット
キャンピングカー
操縦者はエース・ライカー
ブルドッグ
セミトレーラー
操縦者はボリス・ブッシュキン
ワイルドキャット
レッカー車
操縦者はバディー・クラッチ・ホークス
ゴライアス
1号はフォーミュラ1カー、2号はキャリアカー
操縦者はマット・トラッカー(1号)とネバダ・ラッシュモア(2号)
ブレット
オートバイ
操縦者はアリ・ボンベイ
メテオル
ジェット機
操縦者はエース・ライカー
レーザーバック
フォード・サンダーバードストックカー
操縦者はブラッド・ターナー

VENOM

スイッチブレード
青いヘリカラジェット機へ変身できる。
操縦者はマイルズ。メイヘム。
ピラニア
紫のオートバイサイドカーは潜水艦へ変身できる。
操縦者はスライ・ラックス
ジャックハンマー
黒いフォード・ブロンコ。戦闘モードあり
操縦者はクリフ・ダッガー
マンタ
日産・フェアレディZ31型。飛行モードあり。
操縦者はバネッサ・ワーフィールド
スティンガー
あだ名は「サソリ」。オレンジのポンティアック・GTOから戦車へ変身できる。
操縦者はブルーノ・シェパード
アウトロー
黒いタンクローリーから戦闘基地へ変身する。
操縦者はナッシュ・ゴーリーとマイルズ・メイヘム。
ヴァンパイヤー
飛行モードをもつ赤いツアラー
操縦者はフロイド・マロイ
イグアナ
黒い全地形対応車
操縦者はレスター・スラッジ
バッザード
黒いフォーミュラ1カーは三機へ分裂できます。
操縦者はメイヘム兄弟。

スタッフ

  • 制作総指揮 - ジャン・シャロピン、アンディ・ヘイワード、片山哲生(ディック)
  • 総監督 - ブルーノ・ビアンキ、ベルナール・デリエス
  • 制作進行 - 赤川茂(ディック)、戸井田博史(ディック)
  • 各社制作進行 - 福田紀夫(スタジオ古留美)、梅原勝(葦プロダクション)、芳原信(スタジオワールド)
  • キャラクターデザイン - 清山滋崇荒牧伸志
  • 絵コンテ - 石川康夫、小島正幸、望月敬一郎
  • 音楽 - シュキ・レヴィハイム・サバン
  • 作画監督 - 寺田和男(ディック)、後藤峰夫(ディック)
  • 原画 - 浜野邦子、小林研二、平山則雄、小泉謙三、飯野亨、大宅幸男
  • 制作担当 - 石田康実(スタジオ古留美)、石黒光一(ビジュアル80)、高橋唯貴雄(スタジオワールド)
  • 撮影監督 - 都島雅義
  • 編集 - 逸見俊隆、西出栄子
  • ユニット監督 - 馬場健、蔭山康生(ビジュアル80)、高須賀勝己(スタジオ古留美)
  • プロデューサー - ジャン・シャロピン、スーザン・キャバン
  • 制作協力 - スタジオ古留美、ビジュアル80
  • アニメーション制作 - ディック(K.K.DIC)、葦プロダクション、スタジオワールド
  • 製作 - フランスの旗DICオーディオビジュアルカナダの旗ICC・TVプロダクション

シーズン2

  • 総監督 - 三浦将則(ディック)
  • ユニット監督 - 小島正幸、石川康夫、湖川友謙
  • メカニカルデザイン - 荒牧伸志
  • 絵コンテ - 白旗伸朗、滝沢敏文四辻たかお
  • 原画 - スタジオワールド、葦プロダクション
  • 撮影監督 - トランス・アーツ
  • 編集 - 正木直幸
  • プロデューサー - ジャン・シャロピン、アンディ・ヘイワード、片山哲生(ディック)
  • 製作 - アメリカ合衆国の旗DICエンタープライズ、アメリカ合衆国の旗ケナー

各話リスト

話数 サブタイトル
1 The Deathstone
2 The Star Chariot
3 The Book of Power
4 Highway to Terror
5 Video VENOM
6 Dinosaur Boy
7 The Ultimate Weapon
8 The Roteks
9 The Oz Effect
10 Death from the Sky
11 The Magma Mole
12 Solaria Park
13 The Creeping Terror
14 Assault on Liberty
15 The Sceptre of Rajim
16 The Golden Goddess
17 Mystery of the Rings
18 Bad Vibrations
19 Ghost Bomb
20 Cold Fever
21 Mardi Gras Mystery
22 The Secret of Life
23 Vanishing Point
24 Counter-Clockwise Caper
25 The Plant Show
26 Secret of the Andes
27 Panda Power
28 Blackout
29 A Matter of Gravity
30 The Lost Riches of Rio
31 Deadly Blue Slime
32 The Currency Conspiracy
33 Caesar's Sword
34 Peril in Paris
35 In Dutch
36 The Lippizaner Mystery
37 The Sacred Rock
38 Curse of Solomon's Gorge
39 Green Nightmare
40 Eyes of the Skull
41 Stop Motion
42 The Artemis Enigma
43 The Chinese Scorpion
44 Riddle of the Raven Master
45 The Spectre of Captain Kidd
46 The Secret of the Stones
47 The Lost Fleet
48 Quest of the Canyon
49 Follow the Rainbow
50 The Everglades Oddity
51 Dragonfire
52 The Royal Cape Caper
53 Patchwork Puzzle
54 Fog on Boulder Hill
55 Plunder of Glowworm Grotto
56 Stone Trees
57 Incident in Istanbul
58 The Creeping Desert
59 The Scarlet Empress
60 Venice Menace
61 Treasure of the Nazca Plain
62 Disappearing Act
63 Gate of Darkness
64 The Manakara Giant
65 Raiders of the Orient Express
66 Demolition Duel to the Death
67 Where Eagles Dare
68 Homeward Bound
69 The Battle of the Giants
70 Race Against Time
71 Challenge of the Masters
72 For One Shining Moment
73 High Noon
74 The Battle For Baja
75 Cliff Hanger

評価

本作はIGNが2009年に掲載した名作アニメベスト100の99位にランクインし、玩具を原作としたアニメ作品の中では成功した部類であるとしている[2]

脚注

  1. ^ MASK.: The Complete Series : DVD Talk Review of the DVD Video”. Dvdtalk.com. 2013年8月19日閲覧。
  2. ^ 99, M.A.S.K.”. IGN (2009年1月23日). 19 January 2009時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年1月23日閲覧。

外部リンク