M59 155mmカノン砲(M59 155ミリカノンほう)もしくは、(M1/M2/M2A2) 155mmカノン砲は、アメリカ陸軍の使用していたカノン砲。ロング・トムという愛称がある[1]。
概要
第一次世界大戦の際にアメリカ軍が採用したフランス製GPF 155mmカノン砲の後継として設計され、第二次世界大戦では陸軍と海兵隊の双方が長距離砲撃に運用した。
沖縄戦の際には、24門(2個砲兵大隊)のM2ロング・トムが神山島に揚陸配備されて沖縄本島への砲撃を行った他、朝鮮戦争でも使用された。
陸上自衛隊での運用
陸上自衛隊では米軍供与品を、155mm加農砲M2[1]として野戦特科部隊が保有しており、長きに渡って陸上自衛隊保有火砲で最長射程を誇っていた。
装備部隊
諸元
- 口径:155mm
- 重量:13,500kg
- 全長:10,300mm
- 持続発射速度:40発/時
- 最大発射速度:1.5発/分
- 最大射程:23,500m(榴弾)
- 操作人員:19名
登場作品
映画
- 『地球防衛軍』
- 陸上防衛隊のカノン砲として登場[1]。2門が、第一次ミステリアンドーム攻撃時に投入されて砲撃を行い、ドームに多数の命中弾を与える。しかし効果はなく、逆にミステリアンドームから怪光線による反撃を受けたことで溶かされてしまう。
- 登場するのはミニチュアのみで、輸送シーンでは実物の203mmりゅう弾砲M2が、一部の発砲シーンでは105mmりゅう弾砲M2A1が、陸上自衛隊の協力で撮影に使用されている。
- ミニチュアは金属製で、発火時に砲身が後退するギミックを備えていた[1]。このミニチュアは、1990年代時点で東宝の倉庫に保管されているのが確認されていた[1]。
ゲーム
- 『千年帝国の興亡』
- アメリカの野砲として登場。
- 『R.U.S.E.』
- アメリカの榴弾砲として登場。
脚注
参考文献
関連項目