L (スティーヴ・ヒレッジのアルバム)
『L』は、イギリスのギタリスト、スティーヴ・ヒレッジが1976年に発表した2作目のスタジオ・アルバム。 背景プロデュースはトッド・ラングレンにより、レコーディングにはユートピアのメンバーが参加した。また、当時ニューヨークにいたドン・チェリーも、ヒレッジらの依頼を快諾してレコーディングに参加している[4]。「ハーディー・ガーディー・マン」はドノヴァンのカヴァーで、「イッツ・オール・トゥー・マッチ」はビートルズのカヴァー。ヒレッジは本作のレコーディングより前から、これら2曲を個人的に演奏していたという[5]。 2007年のリマスターCDには3曲のボーナス・トラックが追加された。バーズのカヴァー「8マイルズ・ハイ」ではトッド・ラングレンが12弦ギターを弾いているが、ボーカル・パートは録音されず、バッキング・トラックのみ残された[5]。「マウイ」は、後のアルバム『グリーン』(1978年)に「Palm Trees (Love Guitar)」というタイトルで収録された曲の原型[6]。「シマー」はシングル「イッツ・オール・トゥー・マッチ」のB面に収録されていた曲で[7]、この曲も2007年のリマスターCDに追加収録された。 反響・評価本作はセールス的に成功を収めた。全英アルバムチャートでは12週チャート圏内に入って最高10位に達し、自身初のトップ10入りを果たす[2]。また、ヒレッジのアルバムとしては唯一アメリカでBillboard 200入りを果たし、130位に達した[3]。 音楽評論家のJohn W. Pattersonはオールミュージックにおいて「フェンダー・ストラトキャスターによる印象的なリフとスピーディーなソロはジミ・ヘンドリックスやフランク・マリノにも匹敵するが、それだけではなく、他文化からの異国情緒溢れる音階を通じて、更に踏み込んだ作曲がなされている」と評している[8]。 収録曲特記なき楽曲はスティーヴ・ヒレッジとミケット・ジローディの共作。
リマスターCDボーナス・トラック
参加ミュージシャン
脚注
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