HD 114729は、ケンタウルス座の方角に約118光年の距離にある7等級の恒星である。太陽と似た黄色の主系列星である。太陽より若干軽いが、明るさは約2倍である。これは、太陽よりずっと年上、おそらくは100億歳以上であることを示唆している。
連星系
HD 114729から8秒離れた位置にある恒星2MASS J13124398-3152167は、HD 114729と同じ固有運動をしていることが明らかとなり、2つの恒星は連星系を形成していることがわかった[3]。この場合、主星である元々のHD 114729をHD 114729A、伴星をHD 114729Bと呼ぶ。主星と伴星の間の距離は、離角と年周視差から推定するとおよそ290AU、伴星の質量は太陽の0.25倍程度となる。
惑星系
2003年に、リック・カーネギー系外惑星サーベイ(英語版)のチームが周囲を公転する太陽系外惑星の発見を公表した[4]。この惑星の軌道長半径は地球と太陽の間の約2倍で、離心率が大きい。質量は、木星質量の95%以上と推定される。後に、HD 114729は連星であることがわかったが、この惑星は主星HD 114729Aの周りを公転している。
出典
- ^ a b c d e f “HD 114729A -- High proper-motion Star”. SIMBAD. CDS. 2017年9月21日閲覧。
- ^ a b c d e f Ghezzi, L.; et al. (2010-09), “Stellar Parameters and Metallicities of Stars Hosting Jovian and Neptunian Mass Planets: A Possible Dependence of Planetary Mass on Metallicity”, Astrophysical Journal 720 (2): 1290-1302, Bibcode: 2010ApJ...720.1290G, doi:10.1088/0004-637X/720/2/1290
- ^ Mugrauer, M.; et al. (2005-09), “Four new wide binaries among exoplanet host stars”, Astronomy and Astrophysics 440 (3): 1051-1060, Bibcode: 2005A&A...440.1051M, doi:10.1051/0004-6361:20042297
- ^ Butler, R. P.; et al. (2003-01). “Seven New Keck Planets Orbiting G and K Dwarfs”. Astrophysical Journal 582 (1): 455-466. Bibcode: 2003ApJ...582..455B. doi:10.1086/344570.
- ^ Butler, R. P.; et al. (2006-07). “Catalog of Nearby Exoplanets”. Astrophysical Journal 646 (1): 505-522. Bibcode: 2006ApJ...646..505B. doi:10.1086/504701.
関連項目
外部リンク
座標: 13h 12m 44.25696s, −31° 52′ 24.0555″