H.G.ウェルズ 宇宙戦争 -ウォー・オブ・ザ・ワールド-
『H.G.ウェルズ 宇宙戦争 -ウォー・オブ・ザ・ワールド-』(エイチ.ジー.ウェルズ うちゅうせんそう - 、原題:H.G. Wells' War of the Worlds)は、2005年のアメリカ映画。 H・G・ウェルズの『宇宙戦争』を原作とする。製作会社はアサイラム、デヴィッド・マイケル・ラット監督。 ストーリー天文学者のジョージは、結婚10周年の記念に妻のフェリシティ、息子のアレックスと共にワシントンD.C.への旅行を計画していた。しかし、旅行当日には謎の彗星が多数出現する。その調査のため、職場から呼び出されたジョージは2人を先に送り出し、翌日にD.C.で合流することに決めた。 だが、移動の途中で突然車が故障する。仕方なく外に出たジョージは、信じられない光景を目撃する。彗星が落下した地中から、謎の巨大な殺戮兵器が現れたのだ。 キャスト
製作スピルバーグ版『宇宙戦争』に便乗した映画(モックバスター)とも評される本作であるが、アサイラム社長でもあるデヴィッド・マイケル・ラットが語るところによれば、製作事情は以下の通りである[1]。 もともとアート系の作品やホラー映画などを手がけていた新興映画製作会社アサイラム社(1997年設立)は、H・G・ウェルズの『宇宙戦争』を原作とする映画の製作を企画していた。スピルバーグによる映画化を知り、一時は企画の断念を考えた。しかし、当時アメリカ合衆国で最大のDVD・ビデオゲームレンタルチェーンの一つであったブロックバスター社が「逆に、ぜひつくってくれ」とアサイラム社を支援した(デヴィッド・マイケル・ラットは、ブロックバスター社が「二匹目のドジョウは売れる」と見込んだためであろうと推測する)。 ブロックバスター社が購入した本作の本数は、アサイラム社にとっては空前の規模であった[1]。以後、アサイラム社は方針を転換し、モックバスター製作をもっぱら行う会社として知られることになる[1]。 脚注
関連項目本作が公開された2005年には、他にスティーヴン・スピルバーグ監督、ティモシー・ハインズ監督により、それぞれ本作と同じくウェルズの『宇宙戦争』を原作とし、同様に英語原題に原作タイトルでもある“(The) War of the Worlds”というフレーズを含む名称のアメリカ映画が公開されている。詳細は「宇宙戦争 (H・G・ウェルズ)#2005年における「宇宙戦争」のメディア展開」を参照。
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