H&K P30は、ドイツの銃器メーカーであるヘッケラー&コッホ社が同社のH&K P2000の改良モデルとして2006年に発表した自動拳銃である。2005年の発表時にはH&K P3000の名称で発表されていた。
概要
2005年にH&K P2000の改良型として発表されたのがこのP30である。元々女性警察官からの要望により、グリップのバックストラップを交換出来るP2000を開発したが、今度は男性警察官からグリップが細いとの苦情が出るようになり、あわせてグリップパネルも交換出来るようにした。また、それまで独自規格であったマウントレールを、より汎用性の高いピカティニー・レールに変更している。
また、ローディング・インジケーターにも改良が加わっており、金属プレートがせり上がって来る形となっている。また、暗闇でも見えるよう赤い蛍光塗料が塗布されている。(この機構はワルサーP99やSIG SAUER Proにもほぼ同一の機構が搭載されている。)
発売時点でドイツ連邦警察局やドイツ税関から1万3千丁の発注を受け、さらにノルウェー警察も7000丁の発注を確定している。
バリエーション
- P30
- 基本モデル。
- P30L
- スライドと銃身の長さを延長したモデル。
- P30SK
- コンパクトモデル。装弾数は9mm弾モデルで10発に減少している。
また、機構や引金のバネの重さには、7つのバリエーションが存在する。
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(無印) |
V1 |
V2 |
V3 |
V4 |
V5 |
V6
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アクション
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DA/CDA[注 1] |
CDA[注 1] |
DA/SA |
CDA[注 1] |
DAO
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トリガープル
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51N/20N |
20N |
32.5N |
51N/20N |
27.5N |
36N |
39N
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ハンマースパー (指掛け)
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あり |
なし |
あり |
なし
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セーフティーレバー
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なし |
あり |
なし
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デコッキングレバー
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レシーバー後端 |
なし |
セーフティーレバーと兼用 |
なし
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2016年現在、9mmパラベラム弾と.40S&W弾のラインナップがある。(.357SIG弾はP2000、.45ACP弾はH&K HK45にラインナップされている)
脚注
注釈
- ^ a b c
- CDA (Combat Defensive Action)
- LEM (Law Enforcement Modification) とも。DAOに近い機構で、トリガーから指を離した時ハンマーは下りた状態まで戻るが、ハンマー内部のコッキングピースと呼ばれる部品が撃発ばねを圧縮した状態に保つので、DAOよりも軽いトリガープルで次弾を発射できる。
- コンベンショナル・ダブルアクションとは異なる。
出典
関連項目
外部リンク