GM大宇・アルフェオン
アルフェオン(ALPHEON 、알페온)は韓国の自動車メーカー、韓国GM(GM KOREA)がかつて販売していた高級車である。2010年の発売当時は会社がGM大宇だったため、当項の表題では「GM大宇・アルフェオン」となっているが、後半は「アルフェオン」とだけ表されることが多かった(理由は後述)。韓国国内ではキア・K7やルノーサムスン・SM7と同じ準大型車に分類される。 概要ベリタスの後継車種として2010年4月の釜山モーターショーにおいて初公開された[1]。 ”A”をモチーフにしたエンブレム[2]などといった細部こそ違うものの、車自体は2009年に北米でデビューした2代目ビュイック・ラクロスのバッジエンジニアリングである。 エクステリアとインテリアのデザインはGMの北米と中国部門が連携。シャシとエンジンは欧州部門(オペル)が担当という、3つの地域にまたがって開発されたGMの世界戦略車である。 尚、韓国GMに社名変更以降も同社のフラッグシップを強調する理由上シボレーブランドを冠することなく、ヒュンダイ・ジェネシス同様、CIエンブレムを一切装着しない手法を採り入れ「アルフェオン」というひとつのブランドとして販売されていた。 メカニズムボディサイズは全長×全幅×全高=5,003x1,858x1,497mm(市販仕様は4,995x1,860x1,510mmに変更)で、ホイールベースは2,837mmとかなり大柄である。 エンジンは3.0Lと3.6L(280PS、36.1kgm)のV型6気筒・SIDIを採用し、ラクロスに設定されている直列4気筒・2.4Lは用意されない予定だったが、市販時には3.6Lは設定されず、3.0Lと2.4L(ともにSIDIを採用)の2本立てとされた(なお、3.6Lはベリタスに搭載されていたユニットと基本的に同一だが、出力が若干上げられていた)。 2011年にはハイブリッド仕様の「eアシスト」も登場。システムとしては、駆動モーターの出力をベルトを介してエンジンに伝達する方式を採用。2.4L・SIDIエンジンに17.6kWの電気モーターと高性能リチウムイオンバッテリーを組み合わせることで従来のエンジン性能に加え、最高23.9馬力のモーターを搭載することで、加速や登坂での性能を2倍としている。なおeアシストは税制上の優遇を受けることができる。 トランスミッションはeアシストも含めたすべてのモデルに6ATが組み合わせられる。 初代 (2010年-2015年)
車名の由来「根本的な」「最も重要な」という意味の英語の「Alpha」と 「永劫(えいごう)の時間」を意味する「Eon」を掛け合わせた造語で、「永遠の名誉と評判を受けるプレミアムセダン」という意味を込めて命名。 外部リンク脚注
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