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Gスポット (Gräfenberg spot:G-spot)とは、ドイツのエルンスト・グレフェンベルク (Ernst Gräfenberg)にちなんで命名された、恥骨 の下にある膣壁 前方上部の小さな領域。「Gエリア」とも呼ばれる。女性にとってクリトリス に次いで有名な性感帯 であり、性的興奮 を引き起こしやすい[ 1] 。
概要
スキーン腺がある場所
膣壁前方上部の小さな領域からさらに場所を特定すると恥骨の直下にある、女性 の尿道海綿体 のことである。一般に膣に中指を全て入れて第二関節を曲げた周辺にある場合が多い。そこには、スキーン腺 (小前庭腺 )という分泌腺がある。スキーン腺は発生学 的には男性 の前立腺 に相当するので、(女性には存在しないが)女性の前立腺 という名称で呼ばれる場合もある。ここは、前庭球 とも考えられる説がある。
日本では名古屋市立大学 の渡仲三 名誉教授が電子顕微鏡 を使って、Gスポット周辺に知覚神経を発見した。他方、2008年 にはイタリアのラクイラ大学 の研究グループが「確かに存在するが、全員に備わっているわけではない」とする研究報告をイギリスのニュー・サイエンティスト に発表した[ 2] [ 3] 。最近の報告では、2010年 にイギリスのキングス・カレッジ・ロンドン の研究グループが、1800人の双子の女性を対象に聞き取り調査し、Gスポットの存在を否定する研究成果を発表したが、イタリアのジャンニーニ教授らにより、クリトリス (C)・尿道 (U)・膣 (V)からなる複合体 「CUVコンプレックス」であると見られている。
この場所は雄が後ろからのしかかって交尾する際に刺激される部分である。チンパンジーの場合、この部位に刺激を受けるとわずか5秒後に子宮の収縮が起こりその収縮は1分程続く[ 4] 。
俗語
医学的にはGスポットは女性の尿道海綿体を指す用語であり男性には存在しないが、類似性により男性の肛門 の5cmから10cm前後中に入ったあたり、体の前の方向に柔らかくドーム状にふくらんだ部分を表す俗語 (アダルト用語 、ゲイ用語 )としても用いられる。これは腸のすぐ隣にある前立腺 のふくらみであり、肛門 刺激の効果的な標的とされる。
この部分を指、エネマグラ (アネロス )、ディルド 、または勃起 したペニス で刺激される(アナルセックス )と性的快感を得ることがある。刺激を続けると最初に尿道球腺液 (ガマン汁)がたれ流れ出し、最終的には射精 してしまう場合もある(トコロテン射精)。
主に性行為 のときに使われることが多い。
脚注
^ https://www.lovecosmetic.jp/column/qa/gspot.html#1 Gスポットの場所と位置の見つけ方、イクための開発法を画像で紹介【LC】
^ AFPBB News - 女性の性感帯「Gスポット」の謎をついに解明か、伊大学
^ New Scientist - Ultrasound nails location of the elusive G spot
^ エレイン・モーガン(Elaine Morgan ) 『子宮の中のエイリアン―母と子の関係はどう進化してきたか』(The Descent of the Child: Human Evolution from a New Perspective)、望月弘子・訳、どうぶつ社、1998年 、ISBN 4-88622-305-2 。
関連項目
外部リンク