『Fleabag フリーバッグ』(原題: Fleabag)は、2016年から放送されているイギリスのテレビドラマシリーズ。フィービー・ウォーラー=ブリッジが主演、制作総指揮、監督、脚本を務めるコメディードラマで、ロンドンに暮らす若い女性主人公フリーバッグの生活を描く。イギリスでは2016年7月からBBCで放送が始まり、2019年4月にはシーズン2が放送された。イギリス国外での放映権はAmazonプライム・ビデオが持っており、日本でも配信されている[1]。
番組は批評家から広く絶賛されており、特に脚本、演技、タイトルキャラクターのユニークさと個性が評価された[2]。フィービー・ウォーラー=ブリッジは第1シーズンで英国アカデミーテレビ賞女性コメディ演技賞を受賞。第2シーズンはプライムタイム・エミー賞に11部門でノミネートされ、コメディ・シリーズ作品賞を含む6つの賞を受賞した[3]。
あらすじ
フリーバッグはイギリスで暮らす30代前半の独身女性。性に奔放で、下品で、盗み癖もある彼女は、彼氏に逃げられ、カフェの経営も危なく、家族との関係もダメで、人生がうまくいかないと感じている[4]。
登場人物
メインキャスト
- フリーバッグ
- 演 - フィービー・ウォーラー=ブリッジ (声:五十嵐麗)
- 主人公。ロンドンに住む若い女性。
- クレア
- 演 - シアン・クリフォード (声:瑚海みどり)
- フリーバッグの姉。
- ゴッド・マザー
- 演 - オリヴィア・コールマン (声:高島雅羅)
- フリーバッグの父の再婚相手。フリーバッグとは不仲。
- フリーバッグの父
- 演 - ビル・パターソン (声:大林隆介)
- 妻であるフリーバッグの母の死後、ゴッド・マザーと再婚した。
- マーティン
- 演 - ブルット・ゲルマン
- クレアの夫。
- ハリー
- 演 - ヒュー・スキナー
- フリーバッグの元ボーイフレンド。
- バンク・マネージャー
- 演 - ヒュー・デニス
- フリーバッグがローンを申し込んだ銀行員。
- アスホール・ガイ
- 演 - ベン・オルドリッジ
- フリーバッグのセックスフレンド。
- バス・ローデント
- 演 - ジェイミー・デメトリウ
- フリーバッグをバスでナンパした男。
- ブー
- 演 - ジェニー・レインスフォード (声:井上まひろ)
- フリーバッグの親友でカフェの共同経営者だったが、自殺した。
- 神父
- 演 - アンドリュー・スコット (声:内田夕夜)
- フリーバッグの父の結婚式を務めることになった神父。フリーバッグと親密な関係になる。
エピソード
シーズン1 (2016)
シーズン2 (2019)
製作
本作は、フィービー・ウォーラー=ブリッジの2013年の一人舞台を脚色したものだった[5][6]。
本作ははじめにBBC Threeで放送され、2016年8月21日から9月25日までBBC Twoでリピート放送された[7]。第2シリーズはBBC Threeでの公開と同時にBBC Oneで放送された。
Amazonプライム・ビデオが世界での配信権を獲得し、2016年9月16日にアメリカでプレミア上映された[8]。
評価
批評
本作は批評家から極めて高い評価を受けている。シーズン1は批評集積サイトのRotten Tomatoesに40件のレビューがあり、批評家支持率は100%、平均点は10点満点で8.5点となっている[9]。また、Metacriticには19件のレビューがあり、加重平均値は88/100となっている[10]。
シーズン2はRotten Tomatoesに92件のレビューがあり、批評家支持率100%、平均点は10点満点で9.32点となっている[11]。また、Metacriticには21件のレビューがあり、加重平均値は96/100となっている[12]。
受賞
脚注
- ^ Day, Elizabeth (2016年7月7日). “Fleabag star Phoebe Waller-Bridge on female anger, emotional honesty -and fancying Barack Obama” (英語). The Telegraph. ISSN 0307-1235. https://www.telegraph.co.uk/women/life/fleabag-star-phoebe-waller-bridge-on-female-anger-emotional-hone/ 2020年4月29日閲覧。
- ^ Nguyen, Hanh (2019年7月16日). “‘Fleabag’: Season 2 Is Truly Blessed With 11 Emmy Nominations, Five for Actresses Alone” (英語). IndieWire. 2020年4月29日閲覧。
- ^ Lee, Benjamin (2019年9月23日). “Game of Thrones takes best drama as Fleabag wins big at Emmys – as it happened” (英語). The Guardian. ISSN 0261-3077. https://www.theguardian.com/tv-and-radio/live/2019/sep/22/emmys-2019-winners-live-news-updates-tonight 2020年4月29日閲覧。
- ^ “Phoebe Waller-Bridge on Her Amazon Show Fleabag, Sex Jokes, and Ryan Gosling Feminism” (英語). Vulture. 2020年6月9日閲覧。
- ^ “BBC - Phoebe Waller-Bridge’s Fleabag coming to BBC Three - Media Centre”. www.bbc.co.uk. 2020年6月9日閲覧。
- ^ “Fleabag - Soho Theatre”. web.archive.org (2016年8月7日). 2020年6月9日閲覧。
- ^ Waterson, Jim (2019年2月20日). “New series of Fleabag will be released weekly as BBC decides against boxset” (英語). The Guardian. ISSN 0261-3077. https://www.theguardian.com/tv-and-radio/2019/feb/20/fleabag-released-weekly-bbc-against-boxset 2020年6月9日閲覧。
- ^ Barraclough, Leo (2016年5月19日). “Amazon Acquires Comedy Series ‘Fleabag’ From ‘Broadchurch’s’ Phoebe Waller-Bridge” (英語). Variety. 2020年6月9日閲覧。
- ^ (英語) Fleabag: Season 1, https://www.rottentomatoes.com/tv/fleabag/s01 2020年6月9日閲覧。
- ^ Fleabag, https://www.metacritic.com/tv/fleabag/season-1 2020年6月9日閲覧。
- ^ (英語) Fleabag: Season 2, https://www.rottentomatoes.com/tv/fleabag/s02 2020年6月9日閲覧。
- ^ Fleabag, https://www.metacritic.com/tv/fleabag/season-2 2020年6月9日閲覧。
外部リンク